自宅勤務になってから、家でお茶を飲むのがすっかり定着しました。急須で淹れるお茶は美味しいのは分かっているけど、ついついさっと飲める麦茶ばかり飲んでおり、お茶っ葉がたくさん残っていました。そういえば飲んでみようと出してみると、一日に何度もお湯を沸かし、何杯も飲むようになりました。
私のようにストックのお茶から消費するのもいいのですが、そろそろ新茶の時期ですね。地域によって異なりますが、おおよそ4月下旬からから6月初旬までの短い間にしか採れない新茶は、普段飲んでいる緑茶とは少し異なり、そのフレッシュな香りと明るいグリーンが目にも爽やかです。日本のお茶には一番茶から四番茶まであり、それぞれ採れた時期によって名前がつけられているのですが、一番茶である新茶はお茶の成分であるアミノ酸の一種「テアニン」を一番多く含んでいます。
テアニンは茶の木に多く含まれているうま味成分で、特に緑茶に多いとされています。二番茶よりも一番茶(新茶)、一番茶の中でも若い芽の中に多く含まれています。通常、緑茶はカフェインを多く含んでおり、興奮作用を促します。夜寝る前に濃い緑茶を飲むと眠れなくなるという話もよく聞かれますね。しかし新茶のテアニンにはカフェインの興奮を抑制する作用があり、テアニンが体内に入ると、リラックスを促す神経である副交感神経を優位にする働きがあります。また緑茶にはカテキンという苦さや渋さの成分も多く含まれていますが、テアニンの多い新茶は甘味を感じることができます。
テアニンの効果は、
- ・脳や神経機能の興奮を抑える
- ・ストレスを感じた際に上昇する血圧を抑制
- ・リラックスを感じた際に現れる脳内の「α波」が増加する
- ・眠りの深い質の良い睡眠が取れるようになる
- ・月経前症候群（PMS）の軽減や更年期症状の軽減
お茶を飲んでからおおよそ30分ほどで、体内に取り込まれたテアニンが効果を表すと言われいます。寝る少し前に新茶を飲んでみると、穏やかな睡眠が期待できそうですね。
古くから新茶には「病気にならない」「長生きする」などの言い伝えがあります。新型コロナも吹き飛ばせるかも…！？
母の日のプレゼントにもぴったりですね！
