日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

茨木のり子さんの詩をここに

2006-02-22 08:10:58 | 
詩ふたつ。
ひとつは本棚の詩集から去年の7月に掲載したこれ
そして、前の記事にTBしてくださった方の記事にあったもの。

転記です。
 
   「鎮魂歌」 (花の名)
 歳月があなたとの別れの準備のために
 おおかた費やされてきたようにおもわれる
 いい男だったわ お父さん
 娘がささげる一輪の花
 生きている時言いたくて
 言えなかった言葉です

なんで、なんで、人のココロの中 分かるの と、文字を眺めながら思う時がある。
彼女は、自分の心模様を映しただけなのかもしれないけれど、
文字を追いながら私のココロの共鳴版が鳴り響く(勿論シチュエーションは違いますけど)。

まったくの余談
昨晩のニュースで
「介護している人の4人にひとりは「うつ」の症状が出でいます」とアナウンサーが。
ひとりが命を全うすることは、かけがえのない一生を生ききることなのだけれど、こんな風にアナウンスされると、老いることを迷惑だと聞こえてしまったりする。
統計は高齢者を父や母ではなく人数・人員として数えるから。
豊かになることは、ひ弱にもなるのか。
介護の経験がない私はいえる立場ではないけれど。

コメント (4)
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