日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

星野富弘さんの詩

2008-06-21 21:55:56 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
車のJAFの冊子をめくった。
巻頭に星野富弘さんの詩・画。
ここに詩文だけ転載します。

何だってそんなに
あわてるんだ
早くおおきくなって
何が待っていると
いうんだ

子豚よ
そんなに急いで
食うなよ
そんなに楽しそうに
食うなよ

(文字はフリーハンド。画は4頭の(餌箱に突っ込んでいて)お尻部分しか見えない子豚と、眺めている母親豚)
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豊かさの中での子育てと、ギリギリの子育て

2008-06-21 11:46:42 | 私の雑感あれこれ
秋葉原での連続殺人犯が、中学校までは優等生だったとか、母親が教育熱心で、とか、子育て中の母親なら想像できる家庭環境なのに…、もし、このことが事件に関連性を持ってくるとしたら、日本の豊かな子育てが、何を育て、何を育てる力を失っているのか、豊かさが突き当たった混乱といえるのでしょうか。

発展途上国の子沢山家庭では・・・。
8人兄弟の二男の彼は、子供時代、遊ぶときは、妹をオンブさせられた、とのこと。
8人もいれば、年長が年少の子育てに参加しないとやっていけない、必要に迫られてのことでしょう。
水道もガスもなく、もちろん洗濯機もない中での子育て。
彼のお母さんは、彼の背中に赤ちゃんを背負わすときに、オンブ紐を後ろ(背中側)で結ぶのだそうです。
何で?
遊んでいて、勝手に解いて背中の赤ちゃんを下ろせないように(笑い)。
お母さんの生活の知恵。
背中の赤ちゃんを背負ったまま遊ばなくてはならない少年のシブシブ顔が浮かびます。
そんな風にして育った彼は、母親から邪険にされた、と思っている?
そんなハズはないのです。
高校までの学費を出してもらえた、と親への感謝を忘れない孝行息子です。

もちろん、今の日本では妹をオンブして遊んでいるお兄ちゃんはいません。
そういえば、私の子育て時代より更に進んで、赤ちゃんをオンブしているお母さんだっていません。

豊かで快適になったことは、幸せであるのは確かです。
だけれど、その幸せは歪みを生む部分も孕んでいる、ということなのでしょう。

どの時代がよかった、なんていい方はしません。
今、目の前の課題に最善を尽くす、社会てあっても個人であっても。
結局そこに行き着くように思います。

てんてこまいの母親が、ギャングエイジの男の子の背中に、赤ちゃんを何とか長くくくりつけておこうと、結び目を後ろにした、その場面を創造すると、ユーモラスで、ちょっとここに。


コメント (1)
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