家主が顔をしかめながら
「椅子から落ちて背中が痛い」と。
順序だてて話を聞くと
どうやら
折りたたみの椅子を踏み台代わりにして
高いところのものを取ろうとした拍子に
安定の悪い椅子のせいでグラっとし
落下した際にベッドの硬いフレームに背中を強打した、ということのよう。
「痛くて痛くて」
そりゃあそうでしょう、
身体の重みごと打ち付けているのですから。
「これはもう内蔵が破裂しちゃってるんじゃないか」
いやいや、
肋骨あたりにヒビが入ってるかもしれないね
「そんなんじゃないと思うよ!もっと大変なことになってると思う!」
じゃあ、救急車を呼ぼうか?
GW中でお医者さんも休診。
休日診療で調べてみても
なかなか整形外科は見つかりません。
「救急車は呼ばなくていい」
そう言うと
痛い、痛いと叫びながら
気休め程度に肩こりなどの塗り薬を塗りつつ
市販の鎮痛剤を飲み
数日なんとかやり過ごすことを選んだ家主。
そして昨日。
土曜日で診療していた近所の整形外科へ
受診しに行きました。
(一人で歩いて行きました)
帰ってきた家主は
ちょっと得意げに見えるような顔をしながら
3本立てた指を私に見せて
「折れてた!3本!」と。
背骨の横には小さな骨が出てるそうで
それが3本折れていたとのこと。
そのせいで痛かったんだね
はっきりわかってよかったね
そう声をかけると
「背骨の真ん中じゃなくて本当によかったって先生に言われて」
と嬉しそうに。
痛みの原因がはっきりわかって安心したのでしょう。
「ほら、これ!」
整形外科で巻いてもらったコルセットを
チャンピオンベルトを締めてるかのように
私に見せてくれました。
強めの痛み止めを処方された、
くしゃみをすると激痛、
この姿勢は出来ない、
寝返りはムリ…
その後も、そして翌日も
いろいろと報告が続いておりましたので
「ちゃんと心配してるからね」
そう言ってあげました。
嬉しそうな顔をしたように見えました。
2~3週間はかかるでしょうか。
もともとどこにも出かけず
テレビばかり見ている毎日でしたから
退屈するということはなさそうですが
痛みがはやく治まるといいですね。
内臓破裂じゃなくてなによりでした(笑)