それが、ドンと値下がりしたのが5月の23日。1日で7%も下落したのだ。
株というのは、一本調子で上がり続けるはずがないという経験論。
中国製造業の活況に陰りがでてきたという世界景気論。また、アメリカのFRB,バーナンキの発言を敏感に分析しようとする観測派。
アベノミクスは第三の矢、成長戦略の効果的な中身がまだ感じられないという懐疑論などなど。
こういういろんな講釈が成り立つようなのだ。
それらは、政府や日銀やエコノミストたちの立場によっていろいろ解釈ができるとは思う。
アベノミクスが上滑りのアドバルーンであってはならない。という人が一番多いのではないかと思う。
株価暴落の過程で、本当はヤバイのは、長期金利の上昇じゃないかと、私は思うのです。
今月中旬以降、長期金利がすこぶる上昇したのだと。0.92%まで上昇したのだと。
長期金利が上昇すると、企業向け融資や住宅ローン金利に跳ね返り、景気の上昇に冷や水をかけるというのである。
それはそうなんだが、長期金利が上がるということは、国債(主に10年債)の価値が下落しているということ。
それをみると、国債のマーケットで、既発債が売られやすく、買われにくくなっているのが本当のところなのだ。
エコノミストたちは、国債を売って、株を買う動きの表れといっているらしいが、その裏を見なければならないのじゃないか。
日本はただでさえ、国債依存体質なのだ。もうすでに1千兆も出回っている。GDPに比べても国債の残高(日本の借金)が大きすぎるのだ。
そういう弱みが日本にはある。
国債が下がるのは、政府にとっても、日銀にとっても嬉しいはなしではない。
まして、日本の銀行、信金は金余りが続くなかで、国債をじゃぶじゃぶ持っている。
新聞やテレビでは言わないが、本当は株が暴落するよりも、長期金利が上がること、国債が下がることにもっと憂慮せねばならぬ。
(日銀総裁も、長期金利は日銀の市場操作によっても調整がしにくいのだと言っている)
財政のバランスを考慮しなさすぎては、駄目だ。
そのように、私は思っているのです。
それであっても、アベノミクスの成長戦略は是非実現して、日本の景気が良くならねばならないと思っております。
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西原
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