【77】 1月5日(木)
小森千晶 細川直美
間宮浩平 榎木孝明
本間あかり つみきみほ
田上 渉 筒井道隆
本間洋一郎 笹野高史
本間二郎 三波豊和
本間三郎 丹羽貞仁
池田文江 もたいまさこ
黒田忠治 佐藤B作
小森友行 石坂浩二
小森晶子 十朱幸代
・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★
夜、だるま食堂
「都合により本日休業」の張り紙がはってある。
千晶が帰ってくる。あかりに会ったことは言わずダメ‥というように首を横にふる。
二郎はいったん上野の旅館へ、浩平は仕事に行く。
渉が「アパートで待つのを交代しようかと思ってた」と言うが、
「正郎さんによく頼んできたからいいわ」と返事をする。
倉庫でちょっと横になったあかりは目をさまし毛布がかけてあるのに気付く。
そして岸元もいないのに気が付く。
手紙が目に入り、読むあかり。
「 私は自分ひとりの力で乗り切っていくさ、必ず連絡する。
それまで千晶君のところにかくまってもらっていてくれ。
私は君をあいしてしまったことを後悔していない
岸元
あ か り 様 」
深夜、だるま食堂にあかりが来る。
忠治も文江も、千晶を急いでよび、二人が再会を喜ぶかと思いきや
うれしそうでない、様子が変だと気がつく。
「二人にして下さい」 二人は2階の部屋に行く。
岸元の手紙を見せるあかり。
あかり「何か言ったんでしょ。
そうじゃなきゃ黙って姿を消す筈ないわ
あたしから離れるように言ったのね?」
千晶 「そうよ頼んだわ!」 平手打ちするあかり!
あかり「どうして余計なこと言うのよ。今あたしがついていないといけないのよ」
千晶 「頼んだわ。離れてくださいって頼んだんじゃない。
あかりを大切に考えて下さいって あかりを傷つけないで下さいって」
あかり「‥‥」千晶を見つめる
千晶 「あたしが岸元さんに言ったのはそれだけよ。
あたしが頼んだからじゃないわ。あかりを傷つけたくないから
姿を消したのよ
最後に書いてあるじゃない・・愛したことを後悔していないって」
あかり「そうじゃないの。
あたしは傷つくのなんてこわくない。
傷つくのなんてこわくて人を愛せない。その人のために死んでもいいの。
あたしと千晶は違うの。
あたしたち離れちゃいけなかったの。
どうして(倉庫に)来たのよ。バカバカバカ(泣く)」
湖水館では洋一郎と二郎が電話で話している。
「あかりを諏訪に連れ戻せ!」
「娘の親になんてなるんじゃなかったよ‥」
小森屋にあかりが見つかったと電話する洋一郎。
「千晶が同じようなことになったら・・・」と友行。
だるま食堂。
二郎が上野の旅館からとんできて、「今すぐ連れて帰る」と言う。
あかりは「帰らない、ふんじばれるもんならふんじばってごらんなさい」と
強情を張り、更に「帰れない」と言う。
千晶も「あかりつかれているんです、少し休ませてください
私がついています、見つかったんですからいいじゃないですか」と
懇願し、二郎は「そういうことなら」と折れる。
そこに文江が「お嬢さん、お父様から電話」と呼びに来る。
1階に降りると、電話ではなく浩平が情報を持っていた。
「知り合いの新聞記者に聞いたが、
岸元から新聞各社に連絡があってね、
今日午前11時 東亜クラブで緊急記者会見を開きたいって」
(つづく)
小森千晶 細川直美
間宮浩平 榎木孝明
本間あかり つみきみほ
田上 渉 筒井道隆
本間洋一郎 笹野高史
本間二郎 三波豊和
本間三郎 丹羽貞仁
池田文江 もたいまさこ
黒田忠治 佐藤B作
小森友行 石坂浩二
小森晶子 十朱幸代
・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★
夜、だるま食堂
「都合により本日休業」の張り紙がはってある。
千晶が帰ってくる。あかりに会ったことは言わずダメ‥というように首を横にふる。
二郎はいったん上野の旅館へ、浩平は仕事に行く。
渉が「アパートで待つのを交代しようかと思ってた」と言うが、
「正郎さんによく頼んできたからいいわ」と返事をする。
倉庫でちょっと横になったあかりは目をさまし毛布がかけてあるのに気付く。
そして岸元もいないのに気が付く。
手紙が目に入り、読むあかり。
「 私は自分ひとりの力で乗り切っていくさ、必ず連絡する。
それまで千晶君のところにかくまってもらっていてくれ。
私は君をあいしてしまったことを後悔していない
岸元
あ か り 様 」
深夜、だるま食堂にあかりが来る。
忠治も文江も、千晶を急いでよび、二人が再会を喜ぶかと思いきや
うれしそうでない、様子が変だと気がつく。
「二人にして下さい」 二人は2階の部屋に行く。
岸元の手紙を見せるあかり。
あかり「何か言ったんでしょ。
そうじゃなきゃ黙って姿を消す筈ないわ
あたしから離れるように言ったのね?」
千晶 「そうよ頼んだわ!」 平手打ちするあかり!
あかり「どうして余計なこと言うのよ。今あたしがついていないといけないのよ」
千晶 「頼んだわ。離れてくださいって頼んだんじゃない。
あかりを大切に考えて下さいって あかりを傷つけないで下さいって」
あかり「‥‥」千晶を見つめる
千晶 「あたしが岸元さんに言ったのはそれだけよ。
あたしが頼んだからじゃないわ。あかりを傷つけたくないから
姿を消したのよ
最後に書いてあるじゃない・・愛したことを後悔していないって」
あかり「そうじゃないの。
あたしは傷つくのなんてこわくない。
傷つくのなんてこわくて人を愛せない。その人のために死んでもいいの。
あたしと千晶は違うの。
あたしたち離れちゃいけなかったの。
どうして(倉庫に)来たのよ。バカバカバカ(泣く)」
湖水館では洋一郎と二郎が電話で話している。
「あかりを諏訪に連れ戻せ!」
「娘の親になんてなるんじゃなかったよ‥」
小森屋にあかりが見つかったと電話する洋一郎。
「千晶が同じようなことになったら・・・」と友行。
だるま食堂。
二郎が上野の旅館からとんできて、「今すぐ連れて帰る」と言う。
あかりは「帰らない、ふんじばれるもんならふんじばってごらんなさい」と
強情を張り、更に「帰れない」と言う。
千晶も「あかりつかれているんです、少し休ませてください
私がついています、見つかったんですからいいじゃないですか」と
懇願し、二郎は「そういうことなら」と折れる。
そこに文江が「お嬢さん、お父様から電話」と呼びに来る。
1階に降りると、電話ではなく浩平が情報を持っていた。
「知り合いの新聞記者に聞いたが、
岸元から新聞各社に連絡があってね、
今日午前11時 東亜クラブで緊急記者会見を開きたいって」
(つづく)