【8風、空中】 ロングホーン(小) 吹き飛ばしの実験
こんにちは、
特殊効果コンシェルジュの小峰聖です。
様々な特殊効果演出(その多くは物理現象)の御相談に乗りますが、今回はこんなケース。
ちなみによくある事なのですが、考える時間や予算等のリソースがほとんど無い例です。
「 両手のひらにお菓子の箱が10個程度乗っている状態を想定して下さい。それが(大げさに、シズル感たっぷりで)はじけ飛ぶ様子を撮影したい 」
「 最初はテグス(=釣り糸みたいなものですね)を使う方法を考えたが、現場に行ってから考えるのではなく(いわゆる現場処理と言う奴ですね)、事前に実験等を行って、ある程度の『当たり』をつけた上で撮影に臨みたい 」
『事前にある程度の実証を掴んでから撮影に臨みたい』というのは、お仕事ですから当然の見解ですよね。ですが、このクライアントさんが弊社まで御来社されて、詳細の説明を受けて、そこから考えて、即実験してみて、再考して、また実験して・・・ などという時間・空間・スケジュール的な猶予はどうやら望めそうにありません。
ちょうど、会社に居た私は、デスクからこの電話を受け、いつものブレスト(=ブレインストーミング)を交えながら対応を一緒に考え始めました。
順次、ポロポロと以下のトピックスが聞き出せました
・ 撮影である → ある程度の回数、同じような事象を発現できる再現性は欲しい(だろう)
・ 時間は無い → 撮影は3日後で更には土日を挟むため、必要と思われる部材のかき集めが難しい(だろう)
・ 予算が? → CM撮影の1コマということで、グロスでの金額感はお伝えしました
・ 場所は都内近郊 → こちらのスケジュールもOKそうで、何人か連れて行くことは可能そうだ
そして 「ある程度の再現性が必要とされそうだ」 という事に着目し、まずは次のように提案しました。
・
キャノン砲で下から真上に打つ → 圧力を調整しながら、何度でも実施可能
・ それも、筒にネタを入れるのではなく、載せるだけ → 載せやすいようにコースター等を併用?(コースターにはヒモやゴム等を付けて飛んでいかないように)
・ いっそ、アミのようなもの(テニスラケット?)の上にネタを載せ、50cm程度離れた下から
キャノン砲を圧だけカラ打ちする?
一度電話を切り、倉庫に居たものに電話、そこにたまたま居合わせた
電気電子工事部・部長の発案で、「
ロングホーンでの吹き飛ばしが今回のような件には合うのではないか」というアイディアが!
私一人だけではなく、経験ある者が何人かでアイディアを惜しみなく出しあうことで、更に「実現と成功」に近づけた一例です。
文頭の動画は、そのクライアント向けに急きょ作成した資料動画です。
明日も、ワクワクできるよう、がんばりましょう!
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