18歳の春。
私は家電量販店に就職をし1か月の研修を終えて地元の店に配属されました。
当時の家電量販店は今とは大違いでテレビも20型が主流、ビデオはソニーとビクターしかなくて
1台30万円、エアコンも冷房が出たての頃でまだまだ珍しく高価な時代でした。
配属されてすぐ各店舗、個人の売り上げを競うテレビのキャンペーンがありました。
期間は一週間で、この期間にどれだけたくさん販売出来るかを競い、成績の良かった店舗と個人が
全社員の前で表彰されるというものでした。
テレビ1台につき5000円進呈!!
当時高卒の初任給が八万円だったから1台5000円というのは高額!!
私はこの5000円に惹かれて1週間で13台売りました。
結果、店舗で1位、個人で私は1位
全社員150人の中で堂々と1位を取ってしまったのです。
社長を含め常務や部長から絶賛された私はさらに自信をつけ、その後
冷蔵庫、エアコン、電子レンジのキャンペーンと毎回1位を独占し
どんどん鼻っ柱の強い嫌な女になっていきました。
1年が過ぎる頃には全店舗に名前が知れ渡り、どこへ行っても褒められチヤホヤされ
雲の上にいるような感覚で生きていました。
3月、転職してきた男性との出会いで私は更にヒートアップしていくのですが、
ヒートアップの第1章は次回にお話ししますね。