Carpe Diem

シンシナティ大学で都市計画を勉強していた、ある大学院生の物語。現在はマンハッタンで就活。

Hostel Bangkok

2012-08-11 17:40:34 | daily life
バンコクで修論を書くためにhostelにしばらく、2週間ぐらい泊まっている日々が続いている。
そしてあまり予算にも限りがあるので、8人で一つの部屋をシェアしている状態だ。
ここに泊まるのは主にアメリカやヨーロッパからのバックパッカーが主で、
その中の多くが数ヶ月間かけてアジアの放浪の旅に出ている人たちばかりだ。
もちろん中にはボランティアや、小旅行、そしてビジネスで利用する人もたまに見かける。

2週間もずっと同じ部屋に泊まっていると面白いことがある。
色んな人が来ては、そして話をして友達になったかと思ったらすぐに次の日にはもういなくなってしまう。
たまにまるで人生の出会いと別れが、まるで新幹線に乗っているかのように瞬時に繰り返していく。
まるで映画「Stand By Me」の最後の台詞のようだ。
みんながそれぞれの目的をもって旅を続けている中で、たまたま出会ったのが今僕が滞在しているホステル。
ただその共通点があるだけで、他は国籍も、年齢も、そして目的も全然異なっている。
そんな人たちがただ今日という一瞬の時の中で話をし、人生の一瞬だけを一緒にすごしている。
もちろんそれぞれの母国語は違うからみんな上手でも下手でも英語を使って話している。
ここでは自分からいかないと出会いも別れも待ってくれない。
せっかく友達になった人との別れは寂しいけど、それを恐れているとせっかくの出会いのチャンスを失う。
ここでは日本でありがちなお互いの間のお互いの間の見えない壁みたいなものはほとんどない。
いま話さなければ、いま友達にならなかったら、もう次はないかもしれないから。
僕は、そして自分と違った環境で生活している、そして異なった考え方を持つ人たちと”何か”をシェアしたい。
でも不思議なことに性別が違っても、年齢が違っても、国籍が違っても、本当に心が通じる人は一瞬。
たった一時間ぐらい話しただけで何かが繋がったと感じる時がある。
その時の感動をしっかりと大事にしていきたい。

本当にここでの体験はまるで人生の縮図を体験しているようだ。
人生の中で、1年単位で繰り返す出会いと別れがここでは1日単位で行われる。
ただ人生でもホステルでもただ一つだけ同じものがあるとすれば、
目的は違ってもお互いの人生の中で同じ時間と場所を偶然シェアしたという事実だけ。
そして僕ももうすぐこのホステルから出て行く。