ムコイド型肺炎桿菌による invasive liver abscess syndrome
日本救急医学会雑誌 2020; 31: 461-465
東アジアで肝膿瘍の起炎菌になるムコイド型肺炎桿菌は高率に眼内炎 (7%, Clin Infect Dise 2007; 45: 284-293)、髄膜炎、脳膿瘍を合併する。
眼内炎は治療しても 85%で失明に至るが、24時間以内に治療すれば視力を保てる可能性がある。
最大の危険因子は糖尿病である。糖尿病患者が肝膿瘍を発症した場合は、ムコイド型肺炎桿菌を想定して培養結果を待たずに眼科の診察を受けさせることが重要。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/jja2.12483