夏の暑さも遠く感じはじめた今の時期、そろそろたい焼きが恋しくなり始めます。夏の間、息を潜めていた各地のたい焼き屋さんが動き始めます。と言っても、一年中頑張ってたい焼きを焼いているお店も有るので、一概に季節物とは言い切れませんね。今回のたい焼き屋さんは、10月3日からたい焼きを販売開始したお店です。
10月のある日、愛知県小牧市はまだまだ汗ばむ気候。それでも「ここにたい焼きがある」と知れば、ついつい足が向いてしまうのはたい焼き通の性分。この日ちょっと時間が取れたタイミングで、こだわりのたい焼きを食べにいざ電車に飛び乗りました。名鉄小牧線の味岡駅で下車し、近くを流れる小さな川沿いを歩きお店に向かいました。このルートは斜めにショートカットでき、徒歩で行くとしたら多分一番短い距離だと・・・・。セブンイレブンがある通りに出た?多分この近くにあるはずだが・・・・?もう少し奥に入ると小学校が見えてきた。スマホを片手に保育園の子供達の声を聞きながらただただ歩く。すると開けた場所に団地が現れました。確かこのあたりに、お目当てのたい焼き屋さんがあるはず?歩き続けていくと、やっと今回のたい焼き屋さんにたどり着きました。遠くから見つからなかったのは、店の前にはたい焼きの幟などなく、普通に辺りの家々と同化していたから?あらためて今回のたい焼き屋さんは、愛知県小牧市にある「元祖昇り鯛焼き・鯛焼き夢工房つくりた手」です。
お店の中に入ると若干薄暗く、店の中央に焼き場が置かれていました。テーブル席も数卓あり、和風喫茶のようなゆっくりとくつろげる空間です。店内の壁を見ると、いろんな種類のたい焼きの写真があり、この店のオリジナルのかわりたい焼きが食べたくなります。でもそんなに沢山食べることは無理なので、ここはいつもの定番ともいえる真鯛と、この店一番人気風の草鯛を買うことにします。僕は作り置きの物でよかったけれど、お店のご主人が焼きたてのたい焼きを作ってくれると言うことで、折角なので数分待つことにしました。お若いご主人なのに、この気配りがうれしいですね。蓮式の焼き型に、白い生地と緑色の生地が流し込まれました。まもなくして餡子が真ん中に置かれ、二枚の焼かれた生地が重なり合い、元祖昇り鯛焼き・鯛焼き夢工房つくりた手の名前の通り、新鮮なたい焼きが焼きあがりました。「熱いので気をつけて下さい」の言葉を言っていただき、僕はお店を後にしました。
確かに手に持ったたい焼きの入った袋は熱い。しばらく歩きながら冷ます事に。今来た道を味岡駅に戻ります。なかなか食べごろまで冷めないたい焼き。駅までの帰路の道のり半分くらい来た頃、やっと食べられる雰囲気になりました。ますは白い真鯛から食べてみました。普通のたい焼きとは違い、丸い形をした真鯛をパクリ。おおっ!皮の表面はサクッとしているのに、中はもっちりやわらかい。餡子も自家製と言うこともあり、このやわらかい皮に合った甘さになってます。甘いんだけど、あっさりとした甘さという感じです。いい食感といい甘さのたい焼きです。続いて草鯛を食べました。こちらは先ほどの真鯛と違い、皮のさくっと感がなくもちっとした食感だけですね!なのでたい焼きを食べているというより、形が丸いこともあり草餅を食べている感じ。餡子がたっぷり入っているし、かろうじて模様が入ってますが、たい焼きの模様が無かったらホンと草餅です。この蓬(よもぎ)独特の苦味と自家製の甘い餡子の組み合わせは凄く良く、何度も言いますが草餅みたい。
今回お邪魔した「元祖昇り鯛焼き・鯛焼き夢工房つくりた手」さんのお店のホームページを見ると、いろんな種類のたい焼きが有り、近所に住んでいたら季節ごとに通いたいたい焼き屋さんです。
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