これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

ハーフのメダカ

2010年03月18日 20時56分59秒 | エッセイ
 先日、デパートまでメダカを買いに行った。昨年末に、最後のメダカが死んでしまい、水槽にはモノアラガイとサカマキガイしかいないからだ。
 フィッシュショップをのぞくと、何種類ものメダカが目に入る。

 これが、一番お手頃なヒメダカ。体の色から、緋目高と書くらしい。



「5匹 105円。オス・メス・大きさの指定はできません」と水槽に書いてある。

 シロメダカ。がり勉で、ひ弱そうなイメージだ。




 白があれば黒もある。地味なクロメダカも、スイスイ泳いでいた。




 さらに、アオメダカもいた。




 白黒青すべて「1匹 210円。10匹 1680円」と表示されている。こちらは、オス・メスの指定ができるらしい。
 
 右端の水槽には、出目の「楊貴妃」というメダカが、優雅にくつろいでいた。



「1匹 945円」という値札に、「高ッ!」と驚いた。他にも、3000円を超える高価なメダカがいる。
 マニアではないので、こんなに立派なメダカはいらない……。

 さて、どれにしよう。
 私は種類を決めかね、店員に相談することにした。
「あのう、メダカが欲しいんですけど、一種類だけにしておいたほうがいいですか?」
 カニは、違う種類のものを一緒にしたらいけないという。メダカもかと予想したが、そうでもなかった。
「いえ、混ぜても問題ないですよ。むしろ、かけ合わせで変わった種類ができるかもしれませんね」
「へえ」
 それは面白そうだ。私は俄然、乗り気になった。
「じゃあ、ヒメダカ5匹と、シロメダカ6匹、アオメダカも6匹ください」
「わかりました。オス・メス半々くらいにしますか?」
「はい、そうしてください」
 縁日の金魚のように持ち帰るのかと思ったら、酸素を入れて、ビニール袋を密閉してくれた。これで電車の中でも安心だ。



「こちらの水温は低いので、袋のまま2時間ほど水槽につけて、水温調節したあと放してください」
 ふむふむ、デリケートなんだな……。
 指示通りにして、メダカを水槽に放すと、元気に泳ぎ始めた。大きめのシロメダカに、引き締まった体のアオメダカ、小さなオレンジ色のヒメダカが、互いにぶつからないようにすれ違う。なかなかの賑わいである。
 人に例えれば、コーカソイドにモンゴロイド、オーストラロイドなどの異なる人種が、ひとつ屋根の下で暮らすようなものだろうか。やがては、友情や愛情が芽生え、ハーフの稚魚誕生となるかもしれない。

 なんて、インターナショナルなんでしょう♪

 クロメダカも買うべきだったと後悔した。野性的でしなやかなクロメダカは、力強いネグロイドのようだ。これ抜きで、水槽の小惑星は完成しない。
「また来た」と思われてもいいから、クロメダカを買ってこよう! と決心した。

 たくさん、卵を産んでね☆




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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (18)
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