これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

2015 忘年会

2015年12月10日 20時57分30秒 | エッセイ
 エッセイ教室の忘年会に備えて、プレゼントの本を用意する。



 100均で文庫用のブックカバーを買い、本につけてみる。
 プレゼントに関しては、リーダーからメールで指示があった。
「なぜその本を選んだのかを手紙にして、包装してきてくださいね」
 カードも100均で買ったけど、さて何を書こう。
 辻仁成だから、これを最初の文字にしようと思いついた。
「つかれたとき
 じぶんに自信が持てないとき
 ひそかに読んでみよう
 とおい時代から
 なぜか心にしみ込むメッセージ
 りズムに乗って届けます」



 包装も、使いまわしができそうな袋にした。これも100均。



 忘年会当日を迎え、いざ表参道へ!
 その日の会場は、日本料理 太月というお店であった。個室もあってくつろげる。
 どのお料理も口あたりがよくて、「うーん、おいし~」と熟女たちを唸らせた。



 左上の茶わん蒸し、左下前菜の鴨は特に気に入った。お造りは厚みがあり、満足度が高い。



 右端のデザートでは、グラスの抹茶プリンが絶品。プルプルと揺れるプリンが黒蜜と絡み合い、口の中で儚くとろける。茶と蜜の相性が素晴らしくて、おかわりしたいくらいだった。
「お食事もすんだし、プレゼント交換しましょうか」
「わ~い」
 くじで1番を引いた人から、プレゼントを選んでいく。私が用意した包みは、還暦を過ぎても堀ちえみに似ているマダムが受け取った。
「辻仁成? 読んだことないわ。楽しみ~」
 ひとまず、喜んでもらえたようでよかった。
 私がもらった本は、西加奈子の『まにまに』である。たしか、『サラバ』で直木賞を受賞しているはずだが、読んだことはない。これは、イケてる。



 添えられたクリスマスカードは、かなりオシャレ度の高いデザインである。どう見ても100均ではない。



 中を見ると、「若いエネルギー、自分の心に正直なところ、大阪弁、自由な書き方。枠に収まらない楽しさがあります。イラストを描いたのもご本人とか。でも、内容とはまったく関係ない絵。それもまたおもしろい」と書いてある。スマートな文章に感心した。今は読みかけの本があるから、さっさと終わらせて、これを開きたいものだ。
「私のは猫ちゃんよ♪ すご~い、どうしてこんな本が読みたいってわかったの?」
 リーダーはかなりの猫派。アメリカンショートヘアが大きな目をパッチリさせて、小首をかしげている表紙のハードカバーが当たり、泣き出さんばかりに喜んでいた。
 エッセイ交換の企画は、こんな感じで収まる場所に届き、上々の結果となった。
 今年の忘年会は、ことのほか充実していて忘れがたい。


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
 「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
コメント (6)
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