※ 今回は虫の画像がありますので、苦手な方はご注意ください。
小泉八雲資料館で購入した『怪談・奇談』を読み終えた。
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『轆轤(ろくろ)首』『耳なし芳一』『食人鬼(じきにんき)』に代表されるように、八雲の話には妖怪や亡霊などがたくさん登場する。決して、ゾッとするわけではない。24時間営業の店が乱立し、夜なのに暗くない現代で暮らしていると、懐かしささえ感じてしまう。
「そういえば、子どものときは夜の神社が怖かったな。お歯黒ベッタリやのっぺらぼうが出そうで」
果たして、八雲の面白さが現代っ子に通じるかどうかはわからないけれど。
さて、読み終えた翌日、変わったことがあった。
19時頃、仕事から帰って自宅の近くまで来たときである。お隣の白い塀に、見慣れぬものがへばりついていた。いったんは通り過ぎたが、妙に気になって引き返す。見間違いかと思ったからだ。だが、決して目の錯覚ではなかった。
「うーん、これは蜘蛛だな……」
ちょうど街灯のない場所だったから、これで精いっぱいの明るさだ。
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どうだろう。塀の上部にある葉は、3cmほどの大きさである。いくら練馬区とはいえ、こんなに大きな蜘蛛が生息しているとは驚きだ。
「大きいだけで毒はなさそう」
こちらに気づいているのかいないのか、まったく反応がない。逃げるわけでも、向かってくるわけでもなく、ひたすら塀とにらめっこしている。
「写真は撮ったし、もういいや」
涼しくなったものだから、蚊のヤツが調子に乗って刺してくる。こんなところで突っ立っていたら、藪蚊の餌食になるに違いない。かゆいのはゴメンだ。そういえば、八雲の本には、若者の血を吸う蛙の化け物もいたっけ。思い出しながら、私は早足で玄関に向かった。
蜘蛛の妖怪といえば、女郎蜘蛛が有名だろう。美しい女の姿で現れ、人を食らうとされている。
「あの蜘蛛は、地味でよかったわぁ」
地味蜘蛛さん、また会おうね。
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
小泉八雲資料館で購入した『怪談・奇談』を読み終えた。
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『轆轤(ろくろ)首』『耳なし芳一』『食人鬼(じきにんき)』に代表されるように、八雲の話には妖怪や亡霊などがたくさん登場する。決して、ゾッとするわけではない。24時間営業の店が乱立し、夜なのに暗くない現代で暮らしていると、懐かしささえ感じてしまう。
「そういえば、子どものときは夜の神社が怖かったな。お歯黒ベッタリやのっぺらぼうが出そうで」
果たして、八雲の面白さが現代っ子に通じるかどうかはわからないけれど。
さて、読み終えた翌日、変わったことがあった。
19時頃、仕事から帰って自宅の近くまで来たときである。お隣の白い塀に、見慣れぬものがへばりついていた。いったんは通り過ぎたが、妙に気になって引き返す。見間違いかと思ったからだ。だが、決して目の錯覚ではなかった。
「うーん、これは蜘蛛だな……」
ちょうど街灯のない場所だったから、これで精いっぱいの明るさだ。
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どうだろう。塀の上部にある葉は、3cmほどの大きさである。いくら練馬区とはいえ、こんなに大きな蜘蛛が生息しているとは驚きだ。
「大きいだけで毒はなさそう」
こちらに気づいているのかいないのか、まったく反応がない。逃げるわけでも、向かってくるわけでもなく、ひたすら塀とにらめっこしている。
「写真は撮ったし、もういいや」
涼しくなったものだから、蚊のヤツが調子に乗って刺してくる。こんなところで突っ立っていたら、藪蚊の餌食になるに違いない。かゆいのはゴメンだ。そういえば、八雲の本には、若者の血を吸う蛙の化け物もいたっけ。思い出しながら、私は早足で玄関に向かった。
蜘蛛の妖怪といえば、女郎蜘蛛が有名だろう。美しい女の姿で現れ、人を食らうとされている。
「あの蜘蛛は、地味でよかったわぁ」
地味蜘蛛さん、また会おうね。
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あ、苦手でしたか、失礼しました(汗)
私も自分の家で見たら写真なんか撮っていないかも(笑)
お隣さんだったから余裕がありました。
今日はうちまで歩いてきたかもしれないのに。
蜘蛛は結構素直に誘導されますね。
蟻は言うことをきいてくれません。
小さい蜘蛛はペットボトルで捕まえて外に逃がしています。
そうそう、手のひらサイズと書こうとして忘れておりました。
Hikariさんちの近くにもいたんですね。
不思議と恐怖感はありません。
人畜無害っぽい雰囲気を漂わせています。
越境してうちに入ってこないでと念じてはいますが(笑)
今回はHikariさんとシンクロした模様です。
蜘蛛仲間?
先ほどマンションについたとき、エレベーター待ちをしながら何気なく振り向いたお宅の玄関先にいたのがまさにこの写真の蜘蛛さんです!
なんとまぁ大きいことか。
足、ながっ!
私の手とサイズ変わらないくらいじゃないの?
こんなに大きいのがこのあたりにいたなんて~と目を丸くしたのでした。
おっしゃるとおり、毒々しさはなくて、ひたすら大きい地味な存在感でした。
けど…我が家にはお訪ねいただかなくてもいいかも。