ふくいんちょのつぶやき

山形県 米沢市 笹生歯科医院 副院長Kazuyoshiの
日常を通してのつぶやき

歯科鋳造

2009-02-08 12:04:25 | 歯を補うもの
歯科鋳造


虫歯は歯科医師が取り除きますが、そこを補う歯のほとんどを技工士さんが
作っています。普段は表にでることはありませんが、影には技工士さんの力が
あるんです。

 笑顔の印象を決める歯、食べるために必要な歯、生きていくために必要な歯。

 失った歯を取り戻すには、、技工士さんの存在が不可欠なのです。

 
 で、どんな風に作っているかというと、その一部はこちら。

 鋳型を作って、今まさに溶かした金属を流し込むところです。

 このようにFCKや、インレー、ブリッジなどを作っているんです。


 山形県 米沢市 笹生歯科医院 副院長のKazuyoshiでした。 

 
 

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HJK

2009-02-07 21:09:01 | 歯を補うもの
 小臼歯には保険でこのような歯をいれることも可能です。
HJK(エイチジェイケー)と呼ばれます。

色は白いので、歯と似たような色です。金属でできたFCKと比べると審美的に
(見た目)いいです。金属とは異なり、特殊な樹脂でできていますから強度
という点で見るとFCKには劣ります。また、かみ合わせによっては割れたり、取
れたりしますからいくら見た目が比較的良いからといってもお勧めしないことも
あります。
 

 

 FCKをHJKにかえることで口もとの印象は変わりますので、物性に納得して
いただいた上で保険内で白くしたいという方にいいかもしれません。 
 
 山形県 米沢市 笹生歯科医院 副院長のKazuyoshiでした。

 
 前装鋳造冠
 FCK


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FCK

2009-02-07 07:38:22 | 歯を補うもの
こちらはFCK(エフシーケー)です。全部鋳造冠(ぜんぶちゅうぞうかん)
とも言います。インレーと一緒で金銀パラジウムからできています。

  パラジウム インレー

  
 
 
 小臼歯部、大臼歯などの奥歯(下の写真の4,5が小臼歯、6、7が大臼歯)で
虫歯が大きかったり、神経をとった治療のあとにはこちらのFCKで歯を補います。
保険適応ですので、費用が比較的少なくてすみます。金属ですので、お口の中で
期間がたつと変色し、金属色なので審美的には良いとは言えませんが、こちらも
よく使われるものです。

 再確認 

 
   

  山形県 米沢市 笹生歯科医院 副院長のKazuyoshiでした。  

 HJK
 前装鋳造冠
 
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前装鋳造冠

2009-01-27 20:16:30 | 歯を補うもの
 こちらは虫歯により、大きく前歯を失った場合にかぶせる前装鋳造冠 
(ぜんそうちゅうぞうかん)です。 

 

 前装鋳造冠とは?


 以前にも投稿してますが、今回またご説明します。



 前装鋳造冠(保険適応)の利点として

 ・色が歯に似ているので見た目が良い。
 ・保険適応なので安価。


  欠点として

 ・水を吸う性質があること
 ・そのため経年的(期間がたつと)に変色しやすい。
 ・保険の適応範囲は前歯・犬歯のみで、奥歯には適応されない。
 ・金属アレルギーなどを引き起こす可能性がある。


 こだわらなければこちらでOKだと思います。
 
 入れた後のメインテナンスがもっとも重要です。

 山形県 米沢市 笹生歯科医院 副院長のKazuyoshiでした。

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パラジウム インレー

2009-01-24 07:44:34 | 歯を補うもの
 虫歯を削り取った後は、そのままにできませんので人工的にそこを補うこと
が必要になります。その一つが鋳造修復(ちゅぞうしゅうふく)と言われるも
のですが、削った歯の型を採り、それに石こうを流しできた模型上で蝋(ワッ
クスです)を流し、そしてそれを埋没材に流し込み鋳型を作って、金属を溶か
して流し込んでつくっていくのです。
 患者さんは「銀歯」とか「詰めもの」という表現が多いですね。

 
 
 
 こちらは保険適応の詰め物で一般的にインレーといいます。
金銀パラジウム合金・銀合金のことをいい、割合が12%金・40%銀・20%パラジウム
の他、銅・亜鉛などを合わせた合金の詰め物です。

 長所は保険適応で、経済的なこと。 
 
 金属パラジウムは歯より硬いため、年月が経つと歯は減っても金属は減ら
ないので隙間ができることがあり、そこから虫歯になることがあります。
 
 こだわらなければ日常的にはよく使われる材料です。

 山形県 米沢市 笹生歯科医院 副院長のKazuyoshiでした。

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前装鋳造冠とは?

2008-11-08 13:01:26 | 歯を補うもの
 保険とそうでないもので、何が違うかがわからないという声がありました
ので以前にオールセラミック、メタルボンド、クラウンの説明をした投稿が
ありますので参考にしてください。

  どっちがどっち?

 前歯では「前装鋳造冠」が保険適応になっており、もし前歯にかぶせると
なるとこちらが使われます。ぱっと見た目は違和感はないですが天然歯や、
メタルボンド、セラミックと並べると違いはわかってしまいますが・・・


 前装鋳造冠(保険適応)の利点として

 ・色が歯に似ているので見た目が良い。
 ・保険適応なので安価。


  欠点として

 ・水を吸う性質があること
 ・そのため経年的(期間がたつと)に変色しやすい。
 ・保険の適応範囲は前歯・犬歯のみで、奥歯には適応されない。
 ・金属アレルギーなどを引き起こす可能性がある。

といったところです。

  
 
  山形県 米沢市 笹生歯科医院 副院長のKazuyoshiでした。

 
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どっちがどっち?

2007-12-19 17:12:01 | 歯を補うもの
 歯を失った際にかぶせる物には種類があります。

 金属でのかぶせ物と、陶材でできたかぶせ物の違いを説明してみましょう。 


 まず、保険治療で行われる金属のかぶせ物(クラウンと言います)です
が、これは12%金銀パラジウムというものを使っています。なぜ、この金
属なのか?それは国でこの金属を使いなさいと定められているからです。
 長所は保険が適用でき、 比較的安価なこと、金属なので磨り減りにくいこと
短所は金属のため、見た目に違和感があること、審美的にもいいとは言えませ
ん。口の中で金属成分が溶け出すので、口腔内で腐蝕されやすいです。
金属アレルギーの心配もあります。 


 メタルボンドというのは金属の表面にポーセレン=陶材を焼き付けたもの
を言います。審美性、耐磨耗性、非変色性に優れています。
 逆に短所は陶材ですので、衝撃に弱いので割れることがあります(とはいっ
ても、そんな簡単に壊れませんが)。ですので、かみ合わせに注意する必要が
あります。そして削る量が多い点があげられます。
 

 オールセラミッククラウンは、メタルボンドと違って金属を使わず、
セラミック(陶材)のみで冠をつくるものです。すべて金属を使わずに作成
するので金属アレルギーの方にも有効です。
 特徴として、天然歯に似た透明感、色調で口の中で化学的に安定します。
そして、変色することはありませんし、吸水性もありません。
 審美性、耐摩耗性、耐食性、非変色性、生体親和性に優れています。
 ただ、こちらも衝撃に弱いのでかみ合わせに注意する必要があります。
そして歯質の削る量が多いこと、が短所でしょうか。

 削る量が多いというのは、ある程度の厚みを持たせないといけないので、
削る量が多くなってしまうんです。ですから、神経がある歯だと後々しみる
こともあるかもしれません。神経がない歯であればしみることは心配しなく
てもいいですが、神経をとった歯はまた別の心配があります(あとでお話し
します)。 

 この中でどれがいいのか?という問題が出るとは思います。

 金属を使わないオールセラミックでは、かみ合わせによっては割れることも
考えられますし、でも生体親和性(身体にとってなじみやすい)を考えたら保険
の金属のものよりセラミックが良いと思います。
歯とかぶせる物の境目の適合ならば、金属の方が適合がよいかもしれません。
(セラミックが悪いわけではありません)
しかし、それもミクロレベル(ミリ単位よりももっと細かい単位)の話し。

 優れている点をあげればセラミックの方が多いのですけどね。

 長所と短所を十分に説明し、理解していただいて、その時のお口の中の状態
と相談して選ぶのがいいのではないでしょうか。


 山形県 米沢市 笹生歯科医院 副院長のKazuyoshiでした。
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アマルガム

2007-05-06 19:06:53 | 歯を補うもの
 山形県 米沢市 笹生歯科医院 副院長のKazuyoshiです。 


 虫歯を削ってとった後に、詰める特殊な金属のことをアマルガムといいます。
アマルガムは銀や、スズ、銅、亜鉛、そして水銀からできています。私は使ってい
ませんが、現在でも保険適応ですので、医院によっては使用しているところもある
のではないでしょうか?

 アマルガムはお口の中で劣化し、腐食しやすく、かけやすいため二次カリエス
(詰めたところからまた虫歯になること)になりやすいこと、歯や、歯ぐきが変
色することもあります。そして金属アレルギーなどの可能性もあります。アマル
ガムはできれば除去したほうがいいです

 
 
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