ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

再々代理出産の蛮行

2008年08月21日 | 代理出産は問題である
また、また、懲りずに国内で代理出産がおこなわれた。
代理出産を学会発表がおこなわれるという報道がされました。
行うのは、これまでも日本学術会議の勧告を無視して、代理出産を行ってきた諏訪マタニティークリニックの根津八紘氏である。
以下は、氏のクリニックのホームページから引用させていただきます。
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「61歳の実母による代理出産のケースですが、当院で行われたこの出産が、現在日本国内での最高齢出産となるようです。

今回、日本産科婦人科学会の禁止方針また日本学術会議の「代理出産原則禁止」という報告とは異なり1997年より施行して参りました代理出産に関する発表を行う意味は意図は以下の主旨であることを改めて確認させて頂きます。

1, 生まれながらにして子宮のない、または何らかの事情で子宮摘出を受けた女性が存在し、その女性が排卵可能であるならばご自身の配偶子による実子を得ることが可能であること。
2,そのような女性が実子を得る為には代理出産という方法しかないこと。
3,国内では事実上、代理出産が不可能な状態にあること。
4、結果、海外に代理出産を求めること。また、その際の実態は把握できないこと。

5,心臓移植などにおいても国内で解決できない為、海外に求めてきたこと。また子どもの臓器移植は今も海外のみでしか行われない事実があること。


このような事態と自国のことを他国に求める姿勢に関し、一人の医師として放置できず、代理出産に臨む当事者(代理母家族と依頼者家族)の自己責任、当院の責任の範囲において私は関わって参りました。

当初は兄弟姉妹間でありましたが、現在のような社会のサポート体制のない状態、また代理母側も依頼側も非公開下での妊娠経過・出産では、たとえボランティア精神のもとスタートしても少なからずマイナートラブルを起こしやすい状態にありました。

その点、高齢という点はあるものの実母が代理母になる場合は最も問題を起こしにくい形と考えられます。ただし自然界ではあり得なかった高齢妊娠・出産に関する様々な危険性は充分考えられます。その点は充分考慮しながらの実施でありました。そしてその結果が60歳で治療開始、61歳で出産というケースを生むこととなりました。

5例中4例は妊娠出産に至り特別大きな問題もなく経過、出産後の代理母も子どもも問題なく健康でおられます。

これだけのケースで結論を出すつもりではありませんが、なんの公的サポートもない中での国内での代理出産は、このような方法でしか施行不可能な状態にあります。

今後、国内でのより良い形で代理出産の道が開かれることを強く望んでおります。 」
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としています。
いかなる理由があろうとも「代理出産」行うべきではないと小生は考えます。

まず、代理出産の最大の問題点は「赤ちゃん」の人権を全く考えないことである。
その子が将来にわたって幸せな人生を送ることが出来るのであろうか?
様々な軋轢に遭遇することは創造にがたくない。

その子にとって医学的にどのような影響が出るのかもまだ立証されていません。

子が欲しいと願う気持ちはわかる。しかし、実子だけが子ではない。
血縁という関係だけが親子ではない。
血縁関係が無くても親子の関係は結ぶことが出来る。

我が国ではこれまで、子どもを産むことが出来ない夫婦には親戚やその他の縁で養子をむかえて親子になってきました。
養子縁組です。
私の親戚にも、養子縁組をした親子が幸せに暮らしています。
孫も出来て素晴らしい家族です。

何がなんでも産む、いや産ませることに疑問を感じるし、怒りを覚える。
他人に産ませても、実子ではない。
この行為を美化することは赦せない。



コメント (1)
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