ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

卒乳?断乳ではありませんか!!

2008年08月31日 | 卒乳・断乳
親は、多くの情報を鵜呑みにして断乳を卒乳と勘違いして実行します。
おっぱいについては、赤ちゃんの「立場」について考えてください。
これは、人工乳の場合も同じです。
まだまだ、母乳について無知な「助産婦」「おっぱい相談所」があります。
いたずらに「赤ちゃん」を苦しめています。
この「こころの傷」が成人してからも様々な形で心に残り影響します。

山形県立中央病院の渡辺眞史先生から素晴らしい言葉をいただいたので紹介します。
************
卒乳とは自らおっぱいを必要としなくなり離れていくことです。
親が計画しておっぱいから遠ざけるのは卒乳ではありません。
形の変えた断乳といえます。
長くおっぱいをあげているとわがままになり自立できないなどといわれ断乳をすすめられることがあります。
2才になると言葉の発達も見られ外へ向かう気持ちが強くなります。
毎日が驚きと好奇心にあふれた体験です。
このたくさんの体験はそれまで経験したことのない世界ですから精神的にも肉体的にも疲れてしまいます。
こんな時におっぱいを欲しがります。
おっぱいは活発に活動するためのエネルギーの充填基地といえます。
おっぱいから守られているという安心をもらい、より多くの経験を得ることができます。

ある時期になるとおっぱいに頼らなくても自分で心のコントロールができるようになります。
この時が卒乳です。充分に満足した心は強い自立心を育てます。
卒乳までおっぱいをもらえた子どもはわがままや気持ちの弱い子にはなりません。
世界保健総会では2年以上の母乳育児をすすめています。これには上限はありません。
欲しがる間は続けるという考え方です。
厚労省から出された授乳・離乳の支援ガイドでも断乳はなくなり、自然に止めていくまで与えるという考え方になっています。
お母さんの考え方が正しいことです。
心配しないで少しでも長いおっぱい生活を楽しんでください。
**************
どうぞ皆さん、悪魔のような「断乳の誘惑」に負けず「赤ちゃんの気持ち」を大切に、卒乳までおっぱい子育てを楽しんでください。
「師」とつく職業の人々の中には「無知」「間違った知識」を振りかざす人々が多いです。
自治体の健診も同じです。
中には正しいアドバイスを、母子の立場に立ってしてくれるところもあります。

これからの我が国は、地域間格差が多岐にわたってでてきます。
居住するときには、先を見て選んでください。
いい自治体にすまないと損です。同じ税金を払うのです。



コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする