ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

果汁の間違った与え方(堺市)

2007年11月18日 | 自治体の間違った育児情報
今回は、北九州市に続いて第2弾は堺市です。
堺市はメールマガジンやホームページで市の栄養士が2~3ヶ月になったら果汁を与えるように指導しています。
これは間違った指導ですので、改善を求めるために市長宛に下記の質問書をだしました。
市も私の指摘の意味がわかったのかすぐに削除をしました。
しかし、健診などで保健師が指導をしている可能性がありますので、今後、市当局と話し合いをして、今後の指導のあり方を確認します。

多くの自治体が、「授乳・離乳食」の間違った指導や情報を提供し、親を苦しめています。
早急に改善が必要です。
皆さんの自治体でもそのようなことがありましたら、お知らせください。
訂正を求める活動をあなたに変わってやります。

大阪市、京都市には改善を求めています。
******************

                             平成19年11月08日
堺市市長様
                     特定非営利活動法人たまごママネット
                           理事長 新井一令
        〒550-0006
                      大阪府大阪市西区江之子島1-7-3
     

           質 問 書
  貴職におかれましては、日頃から堺市の発展にご尽力をたまわりあつく御礼申し上げます。

堺市は、様々な子育て支援や母子保健に対して、積極的に市民に情報提供や各種センターで支援をされていることに対しまして敬意を表します。

子育て中のお母さんに対してホームページで情報を提供されていますが、どのような真意で提供されているのかお答えください。

子ども青少年局
こども青少年情報ルーム
子育て支援
すこやかメールマガジン
栄養士の’おいしい’おはなし

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 赤ちゃんも生後2~3か月になれば、そろそろ果汁を与えてもいい時期です。でも、果汁の与えすぎは、母乳または育児用ミルクの量を減少させたり、離乳食の妨げになることがあります。また濃い果汁で下痢をしてしまう場合もあります。
 生後6か月ぐらいまでの赤ちゃんには、母乳または育児用ミルクの栄養だけで十分です。離乳食開始前に果汁を与えるのは、母乳または育児用ミルク以外の味に慣れさせるためです。
 赤ちゃんの味覚はとても敏感ですので、果汁も離乳食と同様にうす味にしてください。水分補給は湯ざましやお茶にしましょう。この時期、湯ざましやお茶をあげても飲まないときは、水分が足りていると思って大丈夫ですので、わざわざ味付きのものを飲ませなくてもよいでしょう。

《果汁を与えるときのポイント》
 ・果汁は原液で与えるのではなく、2~3倍の湯ざましで薄める。
 ・最初はティースプーンなどの小さなスプーンに少し入れ、1さじを数回に分けて与える。
 ・生後4~5か月の赤ちゃんでも、多くても1日50ccぐらいまでにする。
・ 無理に与える必要はない。
とありますが、なぜ2~3ヶ月から果汁を与える必要があるのでしょうか。
その真意についてお答えください。
 
市民を惑わす情報提供は母子保健の推進にならない。
誠意ある回答を望みます。
                                    以上
****************

という質問書を市長に送付しました。
明らかに厚生労働省が作成したガイドラインとはかけ離れた町型t情報でしたので質問の回答によっては、削除を申し入れるつもりでした。
市当局も間違いを認めて削除しました。
下記はその回答書です。

***********************


                         堺子育成第1894号
                         平成19年11月15日

特定非営利活動法人
 たまごママネット
   理事長 新井 一令 様
                        子ども青少年局長

            回 答 書

平成19年11月08日付けでご送付のありました質問書につきまして、以下のとおりご回答申し上げます。                         

                 記

晩秋の候、貴職におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
 平素は、本市子ども青少年行政にご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
 ご指摘をいただきました情報につきましては、平成14年11月20日に発行いたしました すこやかメール・マガジン『いっしょに。』の申の「栄養士の'おいしい'おはなし」 で提供させていただいたものでございます。
 本来ならば、平成19年3月14日付けで厚生労働省により策定されました「授乳・離乳の支援ガイド」に基づき、早急に市のホームページから削除すべき情報でありました。
 他に掲載をさせていただいております防報につきましても、早急に確認を行った上で、更新が必要な情報につきましては見直しをさせて頂きます。
 今後とも、子育て支援情報の提供につきましては、細心の注意を払ってまいりますので、お気づきの点がございましたら、ご意見等よろしくお願い申し上げます。
*******************
少しでも問題点があれば、それを指摘し正していくことが私の使命だと思っています。
質問書を出しましたがまだ回答が来ていない自治体があります。
到着次第また掲載します。

皆さんのところでも同じような間違いがありましたら連絡ください。
是正のためのアクションを起こします。
情報入手先は秘匿しますのでご安心ください。
情報をお待ちしています。

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