雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

里山を歩く ① 路地裏を抜けて風が通りすぎる

2022-12-06 06:30:00 | つれづれに……

     里山を歩く 
  晩秋のある日、8時少し過ぎ小さな駅に着いた。
  乗車客が一日100人ぐらいしかいない田舎駅。
  この街の人口はおよそ2万人。
  山間の小さな町は人口25000人をピークに少しづつ減少しているが
       里山に開けた町が明るく活気のある町として息づいているのは、
  焼き物の産地として観光客を呼び寄せる人気があるからだろう。

  改札口を抜け、まずは、駅前のモニュメント、時計台をパチリ。
  小さな駅舎を背中にして家並みを通り抜け、路地を抜け、林を迂回し、
  田圃を縫うようにして進んで行く。
  この道程が私は好きだ。
  枯葉の匂いがするような風が頬を撫でて通りすぎていく。

  静かなひと時に身をゆだねるのも良いが、
  同じくらいに、
  人の匂いや、生活の匂いがかすかに漂う、
  初めての街並みや路地を歩いていくのもいい。
  時々放し飼いの犬にであったり、道路を逃げるようにして横切り
  民家の塀の隙間にスルリと侵入していく猫などを眺め、
  かすかに聞こえてくる赤ちゃんの泣き声に、
  若く美しいお母さんのあやす姿など連想しながら歩いていくのも
  たのしいひと時だ。
     (つれづれに…№131)        (2022.12.05記)



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