時の経つのは実に早い。40数年前に『北の国から』の
映画が開始された。主人公の黒板五郎(田中邦衛氏)は
2021年3月24日に天界へ姿を消した。まもなく命日です。
テーマ音楽を聞くだけで情景が蘇る。彼の実社会では苦労が
多かったのか?無名時代の職業は代用教員だった様です。
国語・英語・体育を教えていたそうですが10か月で挫折。
映画の中での主人公と生き方がダブル。彼の当初の演技は
加山雄三氏との共演で「青大将」です。なんとなく奇妙?
独特な味のある脇役演技でした。
また、高倉健氏との共演で、生真面目でシャイな性格から
来る言動が興味深い。今、下界を眺めて何を思っているのか?
思い出の深い台詞....倉本聰氏の脚本で....
「お前の汚れは石鹸で落ちる。けど石鹸で落ちない
汚れってもンもある。人間少し長くやってりゃ、
そういう汚れはどうしたってついてくる」
この齢になってみて、山あり谷あり、崖プッチの人生を
経験すると眺める景色の見え方が違う。不思議です。
綺麗事ばかりを並べている世間様の現実とは全く違う。
弁舌爽やかにお喋りする人には見えない世界だと思う。
安らかに......ご冥福をお祈りします。