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これから深夜バスに乗車します。
午後9時55分発河口湖行きのバスです。
うどんを語るにあたって、避けて通れない代表的なご当地うどんがあります。
讃岐うどんは勿論のこと、水沢うどん、稲庭うどん、氷見うどん、五島うどん、
きしめん、そして吉田うどん。
この中で、私がまだ食べていないのが五島うどんと吉田うどんです。
今回は吉田うどんを食べるべく山梨県へ向かいました。
久しぶりの深夜バス、4列シートのバスですと少し割安なのですが、体調の事を考えて、
ゆとりのある3列シートのバスにしました。
バスに乗って驚いたのが、周りの席が殆どアジア系の外国人・・・。
異国の言葉が消灯の直前まで飛び交っていました・・・。
あまり寝付けないまま、午前8時30分に富士急行河口湖駅に到着。
せっかくなので、河口湖まで散策することにしました。
それほど寒さは感じませんでしたが、所々に雪が残っています。
河口湖駅から15分ほど歩き到着。
私はてっきり、湖の向こうに富士山が見えるものと思っていたのですが、
リサーチ不足です。
残念ながら富士山は私の背中の方向・・・。
ようするに、対岸へ行かないと、
湖と富士山のコラボ写真が撮れないという事・・・。(^-^;
今から対岸へ移動するだけの時間はなく、
残念ながら、湖と富士山のコラボ写真をあきらめる事にしました。
河口湖を離れ、駅に戻ります。
朝食をたべていないので、
お腹が「早くものを入れろ!」と言わんばかりにグウ~と悲鳴をあげます。
駅構内に入り、電車の時刻表を見ていますと、どこからか食べ物の匂いが・・・。
匂いのする方向へ行ってみると、
駅の構内にイートインのコーナーがあり、ほうとうや吉田うどんが提供されていました。
ほうとうを食べてみたい。
そう思ったのですが、電車の時間まで5分ほどしかない・・・。
残念ながらあきらめる事にしてホームへ向かいました。
ホームでは「富士山ビュー特急」が停車していました。
この特急では、スイーツや豪華な弁当を食べる事の出来るプランがあり、
話題となっている特急です。
残念ながら、今回、この特急に乗車する事はありません・・・。
一日の始まりが「残念ながら・・・」ばかりですが、それはそれで良いのです。
「残念」と思う気持ちは、
「残念を上回るほど、楽しく過ごしてやろう!」と気持ちが高揚するからです。
さあ!楽しもう!!(^_^)v
富士急行の普通車に初めて乗車しました。
床が木目調で、とてもカジュアルです。
可愛いですね。
しばらくして窓の向こうから少しだけ、富士山の頂が見えました。
午前9時30分、目的の駅に到着。
まだ街が目覚めていない様子で、静寂の中に駅があります。
そして私は、こういう静寂が好きです。
ひとり旅だから、なおさら、この静けさに心が癒されます。
目的のお店はこの街にあり、開店時間まで少し余裕があります。
街を散策しながら、ゆっくり歩いてお店へ向かいました。
それでも、開店の15分前にお店へ到着・・・。
致し方なく、お店の周囲をひと回り。
開店の5分前に戻ると、お店の方が暖簾を出しているところでした。
私が「入っても宜しいでしょうか?」と訊ねると、
「どうぞ。」と快く返事して下さいました。
今回、私が訪ねたお店は「桜井うどん」さんです。
一般的に、吉田うどんにはキャベツがトッピングされているのをご存知でしょうか?
そのキャベツを最初にトッピングされたお店が、こちらの「桜井うどん」さんなのです。
創業46年の歴史あるお店です。
店内においても、その歴史を感じる事が出来ます。
元々は民家で、土間を改装して、お店にしたようです。
真ん中に通路があり、その両側に小上がりがあります。
通路の奥が厨房となっていました。
吉田うどんの歴史を辿ると、江戸時代、富士参詣者の為に、
うどんを振舞ったのが始まりと言われています。
ただ、その時代はうどんの専門店がなく、一般の民家がお昼時だけ家を開放し、
うどんを提供したようです。
現在のようにコシの強い麺になったのは江戸時代末期からで、
養蚕や機織で休む間もない女性の為に、
少しでも満腹感が得られるように、コシの強い麺になったそうです。
また、うどんなら、働きながらでも食べられるという利点もあったようです。
座敷に腰を下ろし、うどんを注文します。
こちらのお店ではメニューが2種類のみ。
温いうどんか、冷たいうどんかの2種類です。
温いうどんはかけうどん、冷たいうどんはつけ麺(冷たい麺に温かいつけ汁)になります。
私は温いうどんを選択しました。
しばらく待って運ばれて来ました。
↓↓温いうどん(かけうどん)@350
富士吉田市近隣でキャベツが豊富に採れる事から、
うどんにもキャベツを載せるようになったそうです。
出汁からいただきますと、醤油をベースに味噌をブレンドしています。
味噌よりも、醤油の香ばしい風味が前に出て、
その風味が、心地よく口の中で広がる美味しい出汁でした。(^^♪
麺は超剛麺です。
噛んで味わう麺です。
しっかりと旨味があり、美味しかったです。(^-^)
茨城県のご当地うどん、西山うどんを思い出しました。
朝いちばんに食べる温かいうどんは、格別の美味しさです。
初めて食べた吉田うどん、満足させていただきました。(^^♪
ジャンル:うどん
住所:〒403-0004 山梨県富士吉田市下吉田5-1-33(地図)
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情報掲載日:2018年11月18日
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