かいぜさんをあとにして、次のお店へ徒歩で向かいました。
その道中で「おしぼりうどん」の事を振り返ってみました。
「おしぼりうどん」には、
先人たちの工夫と思いやりが込められていると感じました。
私はこれまで、多くのご当地うどんを食べて来た訳ですが、
その中でもやはり讃岐うどんは、群を抜いて美味しいうどんです。
その美味しい讃岐うどんが誕生する背景には、
うどんを作る上で、多くの自然の恩恵を受けている事と、
長い歴史の中で育まれて来た、職人さん達の技術力が、
美味しさの要因のひとつと思います。
香川県には、美味しいうどんを作るのに適した環境が、昔から備わっていたのです。
だが、この長野県はどうでしょう?
海のない長野県では、現在と違い、昔は海産物を容易に仕入れられない事から、
鰹や煮干しなども手に入れにくく、塩や醤油などの調味料も手に入れにくかったのです。
そんな環境の中でも、うどんを少しでも美味しく食べようと考え、
工夫して誕生したのが「おしぼりうどん」なのです。
素晴らしい事だと思います。
どんな環境の中でも、うどんを美味しくしようとする心。
地場産の食材を使い、故郷を活気つけようとする心。
何よりも、分け隔てなく、多くの人達に食べてもらおうとする心。
それらの心を込めて、うどん作りされた人達に感動します。
かいぜさんから歩くこと20分、たどり着いたのは道の駅です。
今回はこの道の駅「さかき地場産直売所 あいさい」さんを訪ねました。
道の駅の出入口を入りますと、右側が土産物販売コーナーで、
左側が食堂となっています。
食堂の入口には券売機が備えられています。
めずらしくタッチパネル式の券売機です。
私は「おしぼり手打ちうどん」と「醤油だれ」を選択しました。
食券をスタッフに渡し、席に着きます。
テーブルの上に↓↓このようなPOPがありました。
暫くうどんの出来上がりを待っていると、
厨房から「醤油だれって、ただの醤油だれ?」(スタッフA)
「はいそうです。」(スタッフB)
「間違えてしまったわ。」(スタッフA)と、女性スタッフ同志の会話が聞こえてきました。
どうやら私が注文した「醤油だれ」を、「醤油だれ手打うどん」と誤って作ったようです。
いやはや何とも・・・(^-^;
しばらく待って運ばれて来ました。
↓↓「おしぼり手打ちうどん」と「醤油だれ」です。
最初に麺をそのままいただきました。
かいぜさんと同じく、表面にざらつきがあり、コシのしっかりとした麺です。
小麦の風味、旨味もあり、美味しい麺です。
麺を、ねずみ大根のつけ汁に浸けて食べてみました。
こちらのつけ汁は、いきなり辛さがガツン!と来ます。
先ほどのPOPに書かれていた、
「あまもっくら」とした味わいは、私には感じ取れませんでした。
只ただ辛い!!(>_<)
お味噌を少しづつ加えて行きましたが、最終的には、全部のお味噌を投入しました。
それでも、かなりの辛さです。
おしぼりうどんは激辛好きの方に合うのかも知れません。
最後は醤油だれでいただきます。
こちらの醤油だれは、醤油の風味に奥行きを感じます。
私的には、この醤油だれで味わう方が好みです。
何せ私は大根が苦手なので・・・。
前回も言いましたが、大根好きの方なら、こちらのお店の「おしぼりうどん」も、
きっと美味しくいただけるはずです。
「おしぼりうどん」、色々と勉強させていただきました。
長野県まで、わざわざ食べに来た甲斐がありました。
最近、ご当地ものの名物料理を考案し、それを作って、
故郷を盛り上げようとする動きが多く見受けられますが、
一部、それは少し違うのでは?と思う料理も少なからずあります。
「ご当地もの」の多くは、人や故郷への思いやりから始まっています。
人と故郷を大切にする心、その部分が欠けていると、
「ご当地もの」として成り立たないのではと、私は思います。
ご当地ものとしてアピールする点は、食材ではなく、人への思い、故郷への思いなのです。
さかき地場産直売所 あいさい
ジャンル:うどん
アクセス:しなの鉄道テクノさかき駅 徒歩10分
住所:〒389-0602 長野県埴科郡坂城町中之条56-7(地図)
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情報掲載日:2018年11月18日
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