鷲林寺から甲山の中央地点にある巨石。この岩を動かすと祟ると言われ、県道を整備する際にもそれが考慮され新聞に載ったほどです。
以下の文は2009年1月8日付の神戸新聞の記事からです。
『西宮市の市街地北部を走る県道の真ん中に、「動かすとたたりがある」と地元で言い伝えられる大きな岩がある。工事のために動かそうとした関係者が相次いで亡くなったという噂がその根拠。真相ははっきりしないものの、県道の改修工事を予定する兵庫県西宮土木事務所は「ないがしろにできない」と、岩を避けて整備する異例の対応を決めた。
西宮市鷲林寺町の県道大沢西宮線にある通称「夫婦岩」。高さ約2、5m、幅約5mで真ん中に亀裂があり、二つの岩が寄り添うように並んでいる。
県道はこの岩を挟んで前後で北行き、南行きに分かれている。
地元では古くから「動かそうとすると呪われる」と噂される。「1938年の阪神大水害の復旧工事で国が爆破しようとしたが、工事関係者が急死して中止されたらしい」と地元のお年寄り。ただ、西宮市や道路を管理する県西宮土木事務所にこうした事実を裏付ける記録はない。
交通量が多い割に道路幅が狭く、見通しの悪いカーブとなっていることから、県は夫婦岩の南北約一キロの区間で拡幅工事を計画。夫婦岩を動かさないように道路全体を西側にずらす形で設計した。
夫婦岩の周辺は緑地帯として整備、住民が憩える空間にするという。事業費は約8億円。既に一部で着工しているが、県の財政難で完成は当初予定の2009年度末よりも遅れる見通し。
「これまで事故がなかったのは奇跡的。今回の整備で安全性が高まる」と同事務所。「言い伝えは担当者に引き継がれ、計画段階でも岩を動かそうという声は出なかった」という。「村の宝」と父親から教えられてきたという近くの男性(82)は「地域のシンボルを残せてよかった」と話した』とあります。
そして道路の中央を占拠するこの巨大な岩には様々な言い伝えや噂があります。
実際には一つの岩が縦に裂けた形状と思いますが、大きな岩が二つ寄り添うようにあることから、鷲林寺に参詣する人々から夫婦円満の願いを込めて夫婦岩と呼ばれるようになったらしいです。
しかし道を左右に分けている所から、夫婦岩とは全く逆の意味合いも取れる名前「別れ岩」、また或いは、その形から「二つ岩」、西宮の古い伝承では「紋左衛門岩」とも呼ばれています。
先程の牛女、0時丁度にこの夫婦岩に行くと姿を現し、追いかけてくるという噂もあるみたいですが、こちらは尾びれがついたものだという感じです。
個人的にいえば、夫婦岩のすぐ脇には甲山があり、全景を見ると日本ピラミッドと呼ばれる形状に近く、山中には磐座や巨石が多く点在しています。2 3万年前には甲山を中心に、カタカムナ文化と呼ばれる巨石文明が存在したという説もあり、この夫婦岩も巨石遺構の一つだったのではないかと思います。
しかも面白いのが、甲山の名前の由来は神功皇后が国家鎮護のため、山頂に如意宝珠と武具一式を埋めたという伝説から来ています。武具一式とは何だったんでしょうか?
気になる所ではあります。
昔からの言い伝えなどはやっぱり何かしら意味があって、先人の智恵がそこにはあったり。そういうのは大事ですし、大切にした方がいいですね。
でも科学的な根拠から考察してみたり、謎解きをしたい自分もいます。知らないのはモヤモヤする(笑)。
ありますね。 祟りが、ある無しは、別として
昔からの言い伝えは、大切にした方が、
いいように思いますが。
本当は、科学的根拠も知りたいけど無理な
場合が、多いでしょうね。