「カラスの死骸は
なぜ見つからないのか」
昔見た著書、ふと思い出す
カラスに限らず
野生の動物が死を悟った際
仲間からひっそり外れて
独り姿を消すらしい
「死を受け入れる」
受け入れるも何も
望む望まないに関わらず
その日はおのずとやってくる
そもそも「死」とは何なのか?
私はいったいどこにいくのか?
未だ答えは見つからないまま
とは言え、
痩せ細るほどに重くなる身体
尻はおろか踵の肉まで削がれ
思ったように動けない
これが自分だという現実
そうこうしてるうち
妻子との他人化も拍車が掛かり
頭と体は乖離して
諦めの境地に
辿りつくのかもしれない
いわゆる淘汰
祟り、悪霊、云々
巷に蔓延る言回し
そんな単純なもんじゃない