子供の頃、私に見えている景色が、果たして、他の人に写る景色と同じなのか、
そんなことをたまに考えていた覚えがある。
私からしても他人からしても、丸なら丸で定義としては同じであっても、例えば私に見えている丸と
他の人に見えている丸は、実際全く違うものなのではないだろうかという疑問。と不安。
感覚とか主観ではなくて、現実として。ただ、共通言語としての定義は同じであるから、
実際のところ、問題は生じないということも思いながら。
実は、この現実は、現実ではなくて、或いは、多くの次元の中の現実の一つに過ぎないという感覚の、
錯覚なのか現実逃避であったのか、
『ドラえもん』とかアニメなんかにも、そういう想像を掻き立てられたのかもしれない。
成人になっては、長期の入院生活で時間を持て余していたこともあってか、
相変わらず、そんなことを考えていたし、そういう部分で救いを求めたのかもしれない。
最近では、といっても、かなり前だが、マトリックスという映画も興味深かった。
この世は幻みたいな。
もともと、現実に向き合おうとしない向きがあって、外に向けるより、内に向かうことの方が多く、
一時期、深層心理とか興味をもって、その手の本を読みあさったりしたのだけど、
生前の河合隼雄さんが、
「深層心理学と物理学の領域がますます近づいてきた。」と言っていたのも思い出す。
先般、プラレタニューム(この言葉が思い出せなくて・・・、最近、こういうのが多い・・・)を見に行った際、
久しぶりにそういう感覚に見舞われたりしたんだけれど、
そんな中、
昨日、読んでた本に「パラレルワールド」のことが書かれていたので興味を惹いた。
気になったので、ネットで検索してみると・・・。
<抜粋>
現在の宇宙は主に正物質、陽子や電子などで構成されているが、反陽子や陽電子などの反物質の存在が微量確認されている。この物質の不均衡は、ビックバンによって正物質と反物質がほぼ同数出現し、相互に反応してほとんどの物質は消滅したが、正物質と反物質との間に微妙な量のゆらぎがあり、正物質の方がわずかに多かった為、その残りがこの宇宙を構成する物質となり、そのため現在の既知宇宙はほぼ全ての天体が正物質で構成されているのだと説明されている。ビッグバンの過程において、この宇宙以外にも他の宇宙が無数に泡のごとく生じており、他の平行宇宙では、逆に反物質のみから構成される世界が存在するのではないかという仮説も提示されている。しかし、ここ最近、反物質世界は近くには存在しないとの証拠を日米共同宇宙線観測実験で実証した。
・・・
おばけとか七不思議も、行き着くところは、こういうところなのだと思う・・・。
いずれにしても、私にしてみれば、現実逃避にちょうどいい。
今思えば、自己探求とか、自分を知るとしながら、ますます、自己逃避していたようにも思ったりするし、
現実に向き合っていれば、むしろ、そんな事に気を惹かれることはなかったのかもしれない。
・・・
今年も終わる。一年を振り返るつもりが・・・。
現実に満足している訳じゃないが、不満を感じててもしょうがない。
不満を嘆くぐらいなら、踏み出すべきだったろう。
最近、やらなければならないと思うんだけで、
やる気が出なかったり、後回しにしてばかり、年齢的なもんだろうか。
言い訳は、自己嫌悪にしかならないから、何かきっかけ探すところから、やり直したいと思う。
・・・
ないもの求めるより、あるもの大事にするところから、始めようかと思う。