冒険のすすめ

陽気のせい？

最近、モノ忘れが増えてきたような気が・・・。


今日、職場に着いてから、携帯電話を自宅に忘れてきたことに気付いた。

完全私用なので、業務上、使用することはほとんどないし、

内緒の彼女と密会する必要もないから、さして影響はないのだが、なんとなく不安。

浮輪を外された子供のように。ちょっとだけ迷子になった子供のように。

右足のポケットに膨らみがないのも、違和感がある。

考えれば、考えるほど、不安と違和感が増すばかり。


あなたは、携帯電話を手離せますか？？


少し昔には、こんなモノなくて当たり前に過ごしていた。

今思うと、どうやって過ごせたのかと不思議に思うほどに。

未だに携帯しない人を見ると、少し好奇（高貴？）な目で見たりしないでもない。


考えてみれば、そんな機械一つに、縛られ、振り回され、惑わされ、

どちらが主役がわからない。

故中野コウジさんが『清貧の思想』の中で言ってた言葉を思い出す。

“所有は自由を奪う”

本阿弥光悦のお母さん、“妙秀が、亡くなられる際、所有していたのは、布団と枕だけ”。

どこかで読んだ言葉も、ついでに思い出した。


時代も違うし、生活のみならず、精神にも支障をきたしかねない時代の“象徴”。

否定することはないが、使うつもりが、むしろ、使われていたりする。

たかが携帯、されど携帯

モノは使いよう。

使いこなしてこその便利。

征服されてはいけない。


ふと、意図的に持たないで過ごす日があってもいいかなと思った。

ちょっとした冒険気分になるかもしれない。

“自由”を感じるかもしれない。

精神が解放されるかもしれない。

が、結構、勇気はいるだろう・・・。


私に連絡が取れない時は、わざと忘れてると思ってほしい。

決して、モノ忘れがひどくなった訳ではなく・・・。