もうすぐ、夏。
夏と言えば、アイスクリームを食される機会も多いのではないでしょうか。
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さて、あまり、ご存知ないと思いますが、一般的に「アイスクリーム」と呼ばれているものでも、
乳成分の量によって種類別に分類されています。
一口にアイスクリームといっても、実のところ、法的には、
一定以上の乳成分の規定値がないと「アイスクリーム」だと認められていないのです。
また、従来アイスクリーム類は、牛乳から作られるものと定義されてきましたが、
平成10年4月の乳等省令改正によって、山羊や羊の乳からも作ることが認められました。
だから、アイスクリームに使われているのは牛乳だとも限らないわけです・・・。
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では、アイスクリーム類の種類について説明します。
パッケージを見ると、
「アイスクリーム」、「アイスミルク」、「ラクトアイス」、「氷菓」と表記されているのを
ご存知ですか?
今まで、気に止めてなかった方は、次回、お店に行った際、確認されてみてはいかがでしょうか?
ということで、
先ずは、「アイスクリーム」。
これは、乳固形分15.0%以上 (乳脂肪が8.0%以上) 入っているものを指します。
3つの中では最も高級。脂肪分が多いほど、牛乳のコクのある味わいになるということです。
実際、パッケージを見ても、意外に少ないことに気づくのでは?
次は、「アイスミルク」。
乳固形分10.0%以上(うち乳脂肪が3.0%以上)入っているものを指します。
植物性脂肪が含まれている場合もあり、
アイスクリームに比べて、ややミルク感が薄れます。
続いて、「ラクトアイス」。
乳固形分3.0%以上入っているものを指します。値段的にも手頃な商品が多いのですが、
ミルク感はさらに少ない感じです。
ちなみに、ラクトとはラテン語で「乳」を意味します。
その他、かき氷系など、乳固形分がラクトアイスより低いものは「氷菓」として販売されてます。
それから、乳固形分や乳脂肪分が特に高く、空気の混入率の低いものを
「プレミアムアイスクリーム」と称してして販売されることもありますが、
この場合、法的な規格は、あくまでアイスクリームとなっていますので。
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ということで、脈絡もなく、思いつきで述べましたが、
以前、失業してた頃、
ソフトクリーム屋を開業しようかと、真剣に考えた事がありまして、
細かく言えば、ソフトクリームとアイスクリームは、これまた、全然、別の話なんですが、
その際、前記したようなことも、色々、調べた次第です。
結局、再就職が決まり、開業するに至らなかったのですが・・・。
また、機会があれば、
食べずしてもわかる、美味しいソフトクリーム屋の見分け方なんかも、
述べたいと思います。
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参考資料:日本アイスクリーム協会HP