CINEMAとMOVIE?

英語&米語

映画大好き、ごきげんな毎日・・・そして、やってきた猫の話

桜木柴乃・著「ホテルローヤル」

2014-01-20 11:43:11 | 読書


<ストーリー>
第一話『シャッターチャンス』
男に請われラブホテルでヌード写真を撮られることになった女性
心憎く思っていなかった彼とのデートが今は廃墟になってしまったホテルで、
女性の気持ちはどんどん離れていく・・・

第二話『本日開店』
寺の後を継いだ息子、その嫁(大黒って言うんですか、知らんかった)がお布施と称して檀家に体を売る話

第三話『えっち屋』
父母が経営していたホテルを今日で閉めるその日
Hグッズ販売業の(真面目な)社員が引き上げに来る、
娘は最後に使ってみようと誘う

第四話『バブルバス』
お盆に墓参りに来た夫婦、待ち合わせの住職は約束の時間に来られず、
浮いたお布施のお金でホテルへ行く
久しぶりに数時間夫婦の時間を過ごす

第五話『せんせぇ』
高校教師の男性、妻が浮気をしている、しかも結婚を勧めてくれた校長と・・
単身赴任の自分が、妻には内緒で突然自宅に帰ろうとするが、
その電車に乗り合わせた生徒が予定を狂わせてしまう

第六話『星は見ていた』
ホテルの清掃員の女、夫は仕事がなく自分よりも年下、しかし毎夜営みは求めてくる
息子たちはいるが唯一連絡をくれるのは末の息子
お金を送ってくれた次の日、犯罪を起こしていた彼はこの世を去り、
仕事で遅くなった彼女は真っ暗な山道を帰る・・・

第七話『ギフト』
いつかここに「ホテルローヤル」を建てようと夢を見る男
仕事もうまくいってる、でも妻に浮気がばれ、男は女と一緒にホテルを始める

・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*

これも友人に借りた本
直木賞をとったとか、単行本でした。わたしは文庫本しか買いませんが(>_<)、
読み始めは結構キワキワで、あらま!、って
ところが意外と良かったですね暗いけど、

なんちゅうか、人生の悲哀・・みたいな
登場人物の生き方が、切ないです

物語の構成は面白く、心中事件もあったりと、ホテルにまつわるエピソードが書かれて
男女の裏に何があったのか、それぞれがイメージできます、つながりもあったりで、


作者自身が釧路のホテルローヤルの娘さんだったんですね
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする