Archaic Smile

私的な備忘録です。

2011/4/2

2012-05-06 23:41:15 | Weblog
「風の谷のナウシカ」汚染とともに生きろ!?


修正削除 移動 傑作(0)2011/4/2(土) 午後 0:06無題その他災害 Yahoo!ブックマークに登録


原発が爆発してから、近所のコンビニの雑誌コーナーにナウシカの原作本がずらっと

今までみたことのない目立つところに並べられていた。こんなところで売ってるもの

だったか?!

もしかしたら前から置いてあって、今回の大惨事で改めて気づいたのかもしれない。

意図があるのか何なのか分からないが、なかなかブラックだ。放射能汚染とともに

生きろというのだろうかと自問自答してしまった。

政府も原発の対応について、それの意味することの重大さを説明せずに長期化すると

しれっと昨日だったか発表している。

この作品は、いうまでもなく宮崎駿の超有名作品であるが、愚かな人類が核戦争を

経て放射能に汚染されまくった地球で懸命に生きる物語である。

オチを話せば、放射能に耐性を持たせた遺伝子組換え人間が懸命に生きる話であるが

放射線を吸収する微生物が世の中に存在するらしいので、今思えば、あながち空想と

いえないかもとも思った。

思いっきりネタをばらしたが、皆さん読んでいるだろうと思うので勝手によしとする。


子供~学生時代にわたってアニメ雑誌に連載されていて、非常に読み応えのあるハード

なストーリーに子供ながらに圧倒された。これを読んで自然(オウムとふかい→植物と

オゾン層)とは?科学文明(巨神兵→核)とは?環境問題とは?人の業(人の際限ない

欲望、戦争)とは?物語のなかのたくさんの登場人物の自然や科学や業(人の欲望)に

対する立ち位置や考え方の違いを通じて物語が進められ、深く考えさせられたのを覚え

ている。

映画は私が小学生低学年?のころに見に行ったが、マンガの原作はその後もアニメ

雑誌で連載が続いていた。映画は最初のころの、ほんのさわりでそのあと続く話が

更にディープな内容である。読んでない人がいたら一読すべきだろう。


今週はプルトニウムが原発敷地内から検出された。今更ながら、批判などしたくないが

政府や東京電力もプルトニウムについて、前の会見で記者からの質問、調査要求がなけ

れば計測などすることはなかったのだろうと思った。あとストロンチウムの計測も公式

にはされていない。


プルトニウムについては、予備知識のある人であれば、3号機から汚染された水が出て

いると聞いた瞬間凍りつき、MOX燃料(プルトニウム入り)の心配をするのは当たり

前だ。

判明後も計測は狭い範囲(敷地内?)であったり、計測も週2回であったり先行きの

復旧作業に支障がでないように?汚染地域をオフィシャルに広げたくないのか?責任

や賠償を軽減しようとする為なのか?事実より風評・パニック防止を優先させる為

なのか?悪い情報を積極的に調査・公表したがらないように感じる。それらのあいまい

な対応が、この件を注視している人々の不信を余計に増幅させているように思われた。


個人的には、ここまで事態が悪化したら、もう大した話でない気もするがプルサーマル

について触れられたくないからか、1~3号機のどれからも漏れる可能性があると、

調べてもないのに頭からお茶をにごす説明が繰り返されていた気もする。


調査が週2回とかも、高濃度のものが万が一流れていて、調査結果が出るタイミング

が遅れて、安全だと信じて公表前に何かの拍子で摂取することになったら、どうする

のだろうか、だれでも不安になる。個人としては、命にかかわる話である。風評の

批判など無視して安全サイドで考えて自己防衛せざるを得ない。

千葉県では3/22大人の基準値以上に汚染された水が、調査結果の判明するタイミング

が悪かったからなのか、そのまま制限なく飲料用として流されていたニュースもあっ

た。連絡が遅れて飲ませた人は、責任を取ってくれるのだろうか?「ただちに影響が

ない」では済まされない。


事態が収束方向にあれば、報告が遅れても問題ないのであろうが、事態はどんどん

悪化している。

政府の安全発表のあとで、状況が悪化していることが連発しすぎている。ましてや、

いつのまにか対応は長期化すると、しれっと発表したりする。その意味(内部被曝の

累積問題等)の大きさなどについては、何の説明もない。


政府や東電の発表、また「ただちに影響ないので安全だ」という東電や政府発表に

追随するマスコミや専門家を信じて、万一被曝して数年後、癌になったら、彼らは

補償してくれるのだろうか?きっとそうはならないのだろう。

訴訟社会アメリカなら、数年後の被曝訴訟で、そっこーで専門家や報道関係者たちも

的にされてがっぽりふんだくられるのだろうけど・・・我慢強くて平和主義の日本

では心配ないのかな?


まあ、半減期2万4千年で猛毒のプルトニウムもお釜から漏れたことだし、学生時代

に読んだ 岩波新書「プルトニウムの未来」高木仁三郎を本棚から引っ張り出してきて

読み返すことにしよう。(実は、父親に貸したら関東にもって帰ってしまって本屋で

買おうと思ったら、もう売っていないことが判明・・・・汗)

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