本日、9月24日は篠原地区センターで活動しました。
台風による雨のせいか、予約は5件と少ないおもちゃ修理となりました。
その中で、構造は全く異なるのですが、声を出す動物のおもちゃが2つありました。一つは、電子回路により、話した人の声を録音し、おうむ返しをする犬。もう一つは、体を握ると、中のふいごで鳴き声を出すハムスター。どちらも、声を出す可愛い動物のおもちゃ達です。
まずは、おうむ返しするわんちゃんの修理です。おもちゃの名前は、Walking Talking、あなたの言葉をリピートして歩きますと箱に英語で書いてあります。
故障内容は、一才言葉を受け付けないということでした。ぬぐるみを剥がして、本体を出してみると、マイク(コンデンサマイク)が2本とも断線していました。
修理はこの断線を直しておしまいです。修理後に、動かしてみると、確かに可愛く、おもわず笑ってしまいました(動画はこちら)。
もう一つの動物は子供に人気のハムスターです。
ぬぐるみの中に、発泡スチロールのビーズと一緒に、音の鳴るふいごが入っていました。故障としては、鳴かなくなってしまったとのこと。体の中を開けて、ふいごを取り出してみると、このような形態でした。
小さなビニール袋の中に、スポンジを入れ、端を折りたたんでホチキスで止めているだけです。スポンジごとビニール袋を押すと、空気は笛のところから押し出され、音が鳴ります。音が鳴ったあと、スポンジの復元力でビニール袋は元に戻って、空気を溜め込むことができます。材料も一般的なものだし、作り方も簡単です。でも考えた人は偉いです。修理としては、笛に発泡スチロールの粉が詰まっていたので、掃除し、笛に簡単なフィルターをつけてゴミが入らないようにしました。
修理が終わって、ハムスター君に鳴いてもらうとこんな感じ(動画はこちら)。
最後に、おまけの動画を紹介します。
8月27日に、バレリーナが回るオルゴールを修理しました。この動画を見たおもちゃドクターが、この原理を真似て手持ちの材料で、回るドラえもんを作成しました。
回転する構造はハードディスクを利用し、手元にあった小さなドラえもんの足に、頭の丸いネジを埋め込んでいます。原理としては、銀色の円盤の下に磁石があり、回転しています(中身はこちら)。ドラえもんは磁石に捕まって銀色の円盤を回転するのですが、その際、銀盤に接しているネジの頭が丸いので、摩擦で自転し始めるのです。摩擦やネジの頭の丸さなど、わずかな違いで自転したりしなかったりします。
壊れたハードディスク、家電製品などおもちゃに再利用できるなんて、素晴らしいですね。
でも、道具や材料、自作製品などおもちゃドクターの財産は家でかなりの場所をとっているのではないかと心配しました(笑)。
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