昨日の夕方から今日天気が良ければ御岳ロープウエイを使って奥多摩の大岳山に登って雪景色を写真に撮ろうと思っていた。昨夜は都内では雨が降っていたが、その雨は奥多摩の山の上では雪になると確信していたからだ。そして今朝、起きてみると天気が良い。そそくさとザックにカメラや軽い防寒具等を詰め準備をする。登山靴は夏用の靴を出して車に積むべく紙袋に入れて玄関に出した・・・。そうして車で出発。ところが御岳のロープウエイ乗り場についてカジュアルシューズから登山靴に履き替えようとすると何と登山靴がないではないか!車に積んだつもりで玄関に忘れてしまったのだ。
歌を忘れたカナリヤではないが、登山靴を忘れた山男は・・・ただの徘徊人。これでは雪の大岳山を登ることはできないので奥多摩湖に写真を撮りに行くことにする。奥多摩湖まで来ると標高5百m辺りの木々に薄っすらと雪が積もり中々美しい。これは湖に北側の順光の杉林の写真である。
今度は奥多摩湖の駐車場から湖越しに三頭山につながる稜線の写真を撮ってみる。
肉眼で見ると雲が絡む稜線とうっすらと雪を着けた木々の様子が中々綺麗なのだが写真にすることは難しい。逆光なので雲の白い部分と山陰の暗い部分のコントラストが強すぎる様だ。
人間の眼というものの補正能力は素晴らしく、実は見たいと思うように補正をかけているので写真は見たとおり表現できないことがある。
この後麦山の浮き橋と呼ばれるドラム缶の浮き橋の写真を撮りに行こうと思い15分程車を走らすが、何と奥多摩湖の異常渇水で浮き橋は撤去中ということ。とことんついていない。やむなく青梅に戻り塩船観音寺で何枚かの写真を撮って帰った塩船観音寺は関東八十八ヶ所霊場の第七十二番ということだ。写真は山門である。
このお寺の見所の一つは重要文化財の本堂である(下の写真)
なおこのお寺はつつじで有名だ。つつじはこの本堂の左手奥にある新しいお堂の裏山で咲く様だ。
山門の裏に蝋梅が咲いていた。標準レンズと望遠レンズで2枚写真を撮った。
上の写真には花の中に小さなアブ(またはハエ)が写っている。寒い冬でも活動している虫がいることに少し感動する。
もっとも今日は相当暖かいが。
こんなことをして陽気の良い半日を潰してしまった。登山道具の中で少々の忘れ物はごまかしが効かない訳ではないが靴だけはどうしようもない。兵隊さんが鉄砲を持たずに戦場に出てしまう様なものだ。これからは出発前に指差し確認をして登山靴を忘れない様にしよう。