昨日(2月3日)米ドルはウイリアム・ダドリー・ニューヨーク連銀総裁の「金融環境は相当タイトで、将来の金利引上げには世界経済の弱さを考慮する必要があるだろう」という発言の後、主要通貨に対して急落した。
またISM景況感指数で1月のサービスセクターが約2年ぶりの弱さを示したこともドル安に拍車をかけた。
今後の連銀要人の発言で注目されるのは、クリーブランド連銀総裁のロレッタ・メスターの発言だ。
メスター女史は先月初めのロイターのインタビューで「やや早めの政策金利引上げが望ましい」と発言していたようにタカ派と目される人物だが、今日予定されているスピーチで、メスター女史がハト派寄りの発言をすると対円でドル安が進むと市場筋は見ているようだ。
先週金曜日には日銀のマイナス金利政策導入発表で121円を超える円安相場が出現したが、1週間経つと元の水準に戻ってきた。
明日は米国の雇用統計が発表される。市場予想では前月の非農業者部門雇用者増は半年ぶりに20万人を切るのではないか?ということだ。
金利引上げに慎重なハト派が勢いを増すと黒田バズーカ砲も為替面では空砲に終わるかもしれない・・・・