そろそろ仕事をやめて、自由な時間を増やそうと考えていましたが、顧問先の依頼により今年一杯コンサルを続けることにしました。コロナウイルス騒動が片付かず、海外トレッキングに出かけることができない時期ですから、当方の都合にもかなっています。
顧問先のDX(デジタルトランスフォーメーション)は大分進んできましたが、テレワークを促進するためには、更に情報共有基盤を拡張する必要があります。コロナに第2・第3の波があると想定すれば、もう少し基盤整備が必要です。
情報共有基盤はテレワークの必要条件の一つではありますが、必要なものはそれだけではありません。社員の仕事振りをインプット(勤務時間量)で測定するのではなく、アウトプット(成果)で測定する成果主義に変えていく必要があります。
また単発的に成果を上げることを評価するより、継続的に成果を上げる仕組み(業務のシステム化やサブスクリプション型のサービス提供など)を作った社員をより高く評価するような仕組み作りも必要です。
この辺りのコンサルが最後の仕事になると思います。
さてコンサル業について池井戸潤の「オレたちバブル入行組」に次のような文章があります。
「銀行退職者で独立するとなると、たいてい旗揚げするのがコンサルタント業なのだが、成功するのは難しい」
「少なくとも、元銀行員の経歴を生かして独立するのであれば、本や雑誌に寄稿し掲載されるほど『書ける』か、何度かはある講演の機会を逃がさずリピーターが来るほど『話せる』かどちらか、あるいはその両方のスキルがなければならない」
「だが、そんな能力のある銀行員はそうそういるはずもなく、俄コンサルタントは、看板倒れに終わるのがオチだ。そもそも、それぐらい能力のある人間なら、銀行にいても成功している」
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コンサルティングという仕事はヒューマンスキルの塊のような仕事です。「書くこと」「話すこと」をヒューマンスキルの分かりやい指標とすれば、池井戸さんの意見は至当です。
コンサル先やその業界の実情を把握し、問題点を見つだす。
見つけ出した問題を解決する上中下(松竹梅)の解決プランを提案し、コンサル先が自発的に解決策を見出すようにアドバイスする。
解決プラン実行のためのマイルストーンを作り、社内外からプロジェクト推進メンバーを集めてプロジェクトにとりかかる・・・・・
やりがいのある仕事だったと思います。まだ最終コーナーを走っているところなので現在進行形で書くべきですが。
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