「畢竟」という言葉は文語的で大袈裟なのであまり使いたくないのですが、以前サライに「畢竟の宿」という特集があったことを思い出しタイトルにしてみました。「畢竟の宿」というのは、自分にとって至極快適な宿というほどの意味でしょう。
さて本邦を代表する山岳リゾート地の上高地には、帝国ホテル、上高地温泉ホテルなど幾つかのホテルがありますが、ハイシーズンは最低でも一泊一人4万円程度とかなり高額です。
それに較べて先日焼岳登山と上高地散策のために2泊した「中の湯温泉旅館」は一泊1.6万円弱とリーズナブルな値段でした(ただし宿泊した部屋は登山客向きの部屋)。なお宿泊料はビューの良し悪し、人数等によって変わりますのでホームページからご確認ください。
中の湯温泉旅館を推奨する理由は料金だけではありません。「日本秘湯の湯を守る会」のこの宿の露天風呂から奥穂高・前穂高の釣り尾根を眺めるのは山好きにはたまらないひと時でしょう。
食事は地元の食材を活用した心づくしのものでした。
今回は宿の送迎バスを最大限に活用することができました。つまり松本駅から中の湯温泉までの往路の迎え、中の湯から上高地バスターミナルまでの送りとバスターミナルから松本駅までの送りを総て宿の車(無料)のお世話になりました。こんなことをブログに書くと中の湯さんにお客さんが殺到し、次に私が行くとき予約に苦労するのではないか?とふと思ったのですが、中の湯さんを応援したいと思いここに掲載しました(笑)。
もちろん清流梓川の流れに近い上高地の宿から朝夕眺める穂高連峰は旅の素敵な思い出になります。しかし上高地の手前のこの宿は焼岳登山のベースであるとともに、上手に利用すると上高地散策の穴場的拠点になります。
山と温泉好きには畢竟の宿といえるでしょう。
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