金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

道楽の経済学

2006年07月12日 | うんちく・小ネタ

最近ワイフが良く遊びに行っている。この前2回続けて観劇に行っていたし、今日は近所の御婦人達と蓼科にバラを見に行ったということだ。ここで「バラなど神代植物園のバラ園の方がずっと立派だ」なんてことを言ってはいけない。女友達同士でワイワイ言いながら(本当にうるさいだろうなぁ)遊びに行くのが楽しいのである。こんな時無駄だなんてことを一言でも言った日には猛烈な反発を食うので、私は一切無駄口を叩かないことにしている。

実際ワイフの道楽などしれたものである。それに比べて男の趣味というか道楽はもう少しお金がかかっている様だ。そこで私がやっている男の道楽の値段を考えてみたのだけれど、一つの道楽に大体ハード(設備)部分で50万円かかるという傾向があることが分かった。

まず登山道具であるが、夏冬の登山道具つまり靴からザック、テント、山スキー等合わせると大体50万円である。

Zak

話が逸れるけれど写真は私のザック一揃いだ。もう一つ大型のザックがあるが、余り使わないので押入れに入っている。右から二番目はカメラ用のザック。登山道具というのは、使う側からするとケースバイケースで使い分けるから数が増えるが、ワイフの様な一般人に「何故同じような道具がこんなに沢山要るのか?」ということを分ってもらうことは難しい。

趣味の道具の値段の話に戻ると、ゴルフクラブが私の場合大体40万円程度で靴やウエア、ボストンバック等を加えると50万円程度となる。

カメラも私の場合やはり50万円程度だ。デジタル一眼レフ本体と交換レンズ4,5本と三脚や一脚その他アクセサリーを加えるとこの金額になる。

もっともこれは私の場合の話でカメラの世界で高級機種や超望遠レンズなどを揃えると数百万円になってしまう。ただ一般的にいって一つの趣味のハード部分に50万円程度のお金をかけるというのは、世間の男性にとって手頃なところではないか?という気がした。

もっともソフトのコストは相当違う。ゴルフは安くなったとはいえワンラウンドプレーすると、最低でも小1万円はする。これに比べると写真などは日常の経費はもう少し安いかのしれない。もっともこれも撮影対象や撮影場所によって随分異なるはずだ。

いずれにせよこんな道楽をワイフも一緒に楽しみだすと経済面で大変なことになる。ワイフが趣味のため外出すう時は精々気持ち良く送り出し、男の趣味に関心を示さない様にしておくことが道楽の経済学の第一歩というものである。

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金融庁、次の狙いは投信販売か?

2006年07月11日 | 金融

金融庁が保険会社の悪質な保険金不払い問題に鉄槌を下したことは耳目に新しい。私はこれに続いて金融庁が銀行等金融機関の投信販売について一層厳しい検査を行なうのではないか?という推測を行なっている。特段金融庁の人から聞いた訳でもなく、あくまで推測であるがそのベースには金融庁のことを話題にしたエコノミスト誌の記事がある。ポイントは以下のとおりだ。

  • 日本の金融業界にとって顧客にフェア(公明正大)に振舞わないことのペナルティはどんどん厳しくなっている。新しい法律(訳注:金融商品取引法)の下では、詐欺による懲役刑は最長10年と現行の2倍になり、罰金の上限も7億円に引き上げられた。
  • 新しい法律は金融庁に更なる力を与え権限を拡大している。金融庁は最近三井住友海上火災に医療保険~飽和した金融業界の中でまれな成長分野~の販売に関して期限のない取扱禁止を命じた。
  • 五味長官は何故金融庁がより厳格になっているかを説明している。1990年代後半の金融危機の時期、保険会社と銀行は生き残ることに苦戦していた。このため管理者は利益を上げることに注力して、内部統制は成り行きに任せていた。監督官庁は限られた資源を銀行と保険会社が立ち直ることに集中させなければならなかった。今や環境は変化してきている。特に銀行においては、不良債権は合理的な水準まで切り落とされている。五味長官は「金融庁は1998年の設立以来初めて、消費者を保護し、金融サービス市場へのアクセスを高めるという本当の業務を行なうことができる」と言う。
  • 金融商品取引法の効果はまだ明らかではない。それは外銀の預金や変額年金を含む大部分の「投資商品」をカバーするに違いない。そして金融庁が商品提供者をより詳細に監視し、より厳しいペナルティを課すことを可能にするだろう。しかしこの法律は単純な保険証券や預金商品など「貯蓄商品」はカバーしない。五味長官は次のステップは法を拡大してこのギャップを埋めることだと言う。五味長官は「金融機関自身のために内部統制と法令順守を改善する必要がある」と述べている。

以上のような文脈の中で私は金融機関の個人向け投資信託や変額年金保険の販売姿勢がより厳しい検査の対象になるのではないか?と考えている。例えば「説明責任」に関して販売業者は「自社の利益を得るため消費者が不利になるにも係らず、手数料が高い商品に誘導している」ようなことがないかどうか?を本気でチェックするとかなり疑わしい取引がでるのではないか?と私は直感している。

例えばパッシブ型の投資商品を顧客が希望する時に、販売業者はパッシブ型の投資信託と上場型投資信託の2つの商品があることをちゃんと説明した上でパッシブ型投信を販売しているのだろうか?それとも伝統的なパッシブ投信の方が報酬が大きいからそれを勧めているのだろうか?

金融庁がどれだけ消費者の保護のために働くかどうかここは一つの見ものである。

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手数料の高い証券会社を使い続ける理由

2006年07月11日 | 株式

今日(7月11日)の日経新聞朝刊に準大手や中堅証券会社がインターネット株取引の売買手数料を相次いで下げているという記事が出ていた。今に始まった話ではないので「埋草」の記事だろう。ところで私はあるネット証券に口座は持っているが、殆ど使っていない。私が使っている証券会社は日興コーディアル証券だが、ここの手数料は時代錯誤かと思う程高い。

因みに日興で100万円の売買約定を行なう時の売買手数料は8,452円(ネット取引で!)、これは野村のジョイインベストの1,320円は別格としても、大和の3,150円などに較べても格段に高い。

では何故こんな高い証券会社を使っているかというと理由は二つある。第一の理由は前から取引があったので、若干ながら保有株を預けており移し替えるのが面倒くさいということだ。第二の理由は「高い手数料が株式の売買頻度を抑える」という効果だ。つまり売買手数料が高いので、株の売買を頻繁にやらないということだ。

少し前の雑誌のタイトルを見ると「株で何千万円儲けた」等という記事がしばしばあり、個人投資家の射幸心を煽っていた。しかし証券業界の人達の話を聞くと個人投資家が株の短期売買で儲け続けるということは殆どなく、儲かる機会は新規上場程度だという。つまり投資家は証券会社は新規上場銘柄を割り当ててもらうため、せっせと売買を重ねて証券会社に手数料を払うという仕組みになっているのだ。また最近聞いた話では、手広く信用取引をやっていた連中が相場の下落で追証を求められカード会社やサラ金から借金をしているという例もままあるということだ。

私は株の短期売買で一時的の儲けることは出来ても、儲け続けることは不可能だろうと判断している。株は基本的に長期保有を前提として投資を行なうことにしている。

従って売買手数料の高さはデイトレーダーの様には気にならないのであるが、それにしても日興コーディアルの手数料の高さは呆れたものだ。この会社は個人の株式売買業務から撤退する方針なのだろうか?それとも私と同様の哲学を持った人間がこの世にごまんといると考えているのだろうか?

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新橋の「かま田」、中々お奨めのお店

2006年07月10日 | ブログ

金曜日の夜、元の会社の仲間TさんとU君と新橋の「かま田」(03-3459-8477)で飲んだ。新橋なのに何故かな田?などとつまらないギャグを言ってはいけない。かま田は烏森口の柳通りと赤レンガ通りの間にある。狭いが料理の美味しいお店だ。お魚は親父さんが吟味して仕入れたっものだけに新鮮だ。野菜類を余り油を使わないで料理した大皿料理も美味しい。これは中々健康的だと思う。お値段の方は3人で焼酎一ボトル空けて一人9千円弱だ。頻繁に来るには高いが、少し美味しいものを食べたいなぁと思った時など寄ると良いお店だと思う。狭くて人気のあるお店だから、電話で予約をした方が良いだろう。

さてTさんも僕のブログを読んでいてくれて、少し前に書いた「滄浪泉園」のことが話題になった。Tさんは都心育ちの人だが、武蔵野の自然に関心をお持ちの様だ。U君が「ブログ、書き続けるのも大変でしょ」と言う。確かに最初はちょっと大変に感じたことがあったが、今はヒマを見つけては記事を書いて先日付でブログに載せる様にしているので大したことはない。それよりもアクセスが多くなると嬉しくなるものだ。今僕のブログの一日平均アクセス数は150件位だが、欲が出て一日5百件位アクセスがあると良いなぁなどと考える時もある。

しかしそれよりも嬉しいことは「ブログ、役に立ちました」等と言われることである。これはたまにある。そして最高に嬉しいことは、昔仲良くしていた女性(これは私がそう思っていただけかもしれない)から「ブログを見て楽しかった」などと言われることだろう。もっともこういうことは未だなく、そして今後もなさそうなのだが。

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抱き枕

2006年07月09日 | うんちく・小ネタ

蒸し暑い夜の季節となった。この時期は暑さしのぎに抱き枕を抱いて寝ることにしている。先日ワイフはちゃっかり自分の抱き枕を用意しているので「僕のはどうした?」と聞くと「あなたのは昨年汚れたので捨てたわよ」という返事。しかたがないので夕食後近所のニトリまで散歩し、千円弱でそれらしいものを買った。それらしいというのははっきりと抱き枕とは書いていないが、長さが120cmあるので抱き枕以外には考えにくいからだ。

さてこの抱き枕、江戸時代は竹製だった様だ。蕪村に次の様な句がある。

抱籠(だきかご)や ひと夜ふしみのささめごと

抱籠は竹の抱き枕、竹夫人(ちくふじん)とも言う。ふしみは伏見の遊女である。抱籠を抱き寝しながらいつかの伏見の夜を思い出している・・・という蕪村の人間描写の一句だ。才能があればこの一句から短編小説を紡ぎだせるかもしれないと思う位味のある句だ。さて私はささめごともないので、山の疲れを安い枕に委ねて寝入ることにしよう。

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