北海道の四季登山と読了記

週末の休みを利用して登山しています。ときどき本も読みます。

(036-0402)イグアナの花園

2025年04月03日 | 四季の山登り(2025.1.1~2025.12.31)

「イグアナの花園」(上畠奈緒著 集英社 2024.9.10 第1刷 329ページ)
著者の図書は初めて読む。「しゃもぬまの島」で第32回小説すばる新人賞を受賞しデビューした。
本書は爬虫類イグアナの言葉がわかる主人公の物語。植物学者で大学教授の父と厳格な華道家である母と住む3人家族。主人公は人付き合いが苦手父が急逝し、母との生活が始まる。長じて大学の植物園で飼育されている子供のイグアナ「ソノ」と母屋の離れ「アトリエ」で暮らしていたが、母の体に癌が見つかり余命を知らされる。
帯には「厄介な人間関係を温かく描く、爬虫類系ハートフルノベル」とある。

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(035-0401)暴力とアディクション

2025年04月02日 | 四季の山登り(2025.1.1~2025.12.31)

「暴力とアディクション」(信田さよ子著 青土社 2024.3.5 第1刷 229ページ)
4月になって最初の図書はアディクション(嗜癖、依存症)と暴力のことについてである。
アディクションのことで職を得ているわけではないが、気になることがたくさん周りにある。読んでみるとDV・虐待・性暴力・依存症(アルコール、覚せい剤etc)・摂食障害などはどこかでつながっているように思える。
著者はアディクションにかかわるようになって50年を超える。臨床経験から家族という問題系が浮かび上がる。家族の暴力の原点はアディクション(アルコール依存症)の家族にあったと言ってもかまわないという。暴力の問題は加害・被害という二分法をふりかざすことへの深い抵抗がいまだに残っているとも。
DVの加害者も被害者もその行為がDVだと認識していないケースがあまりにも多いという現実(132p)。幼少期のアタッチメント(幼いころに親との関係で安定感や安心感を獲得できなかったこと)の欠如がDVや虐待になる危険性が高い。DV加害者が自分の家庭を「解放区=何をしても許される空間」であると認識していることも、暴力を助長する温床となっている。(133p)
加害者は加害記憶を喪失する、しかし被害者は死ぬまでそれを抱える。(208p)


以下は、アマゾンの図書紹介文。
 臨床の現場にたち、第一線で活躍しつづけている著者。時代の移り変わりや社会のできごとを経ていくなかで、「家族」や「こころ」が静かにしかし確かに変化していくさまを見つづけてきた。依存症、ヤングケアラー、アダルト・チルドレン、DV、母と娘、そして精神医療の現在……。変わりゆくように見える「家族」や「こころ」に手を伸ばすとき、どのようなあたらしい生存戦略がありうるのか。医療とは異なる「援助」は可能なのか。第一人者による思索と実践の記録。

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(034-0316)神と人と言葉と

2025年03月31日 | 四季の山登り(2025.1.1~2025.12.31)

「神と人と言葉と 評伝・立花隆」(武田徹著 中央公論新社 2024.6.10 初版 437ページ)
立花隆は1940年に長崎市に生まれ、2021年4月に80歳で没した。膨大な著書を著した。立花の著書はほとんど読んでいるが多岐にわたっている。「中核VS革マル」(1975年)「田中角栄研究 全記録」』(1976年)「日本共産党の研究」(1978年)「アメリカ性革命報告」(1979年)「農協」(1980年)「宇宙からの帰還」(1983年)「脳死」(1986年)「脳死再論」(1988年)「精神と物質」(1990年)「サル学の現在」(1991年)「電脳進化論」(1993年)「死はこわくない」(2015年)「ぼくの血となり肉となった500冊 そして血にも肉にもならなかった100冊」(2007年)「知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと』(2020年1月)とジャンルがさまざまだ。
「二十歳のころ」東大立花ゼミ編は68名へのインタビューだ。これは単純に面白い。
今回は評伝である。興味の湧くものに貪欲に当たっていくその精神の源は何か。

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(2025-26) ニセコ近辺

2025年03月29日 | 四季の山登り(2025.1.1~2025.12.31)

今日の行先はニセコにある「ワイスホルン(1045m)。結果は同行した山仲間の不調で970m地点で引き返した。あと標高差70m少しで頂上だったのに残念。
頂上付近はやはりガリガリに近く、やわらかい雪を狙って登ろうとするが雪山に慣れていない人はたいへんだ。
安全第一を考え、引き返した。

ちょうどのこの右を巻いて頂上になる。

登る途中に見つけた「カバナノアナタケ」(きのこの1種で煎じて飲むとガンに効くらしい?)。時価数万円と噂されるが本当のところはわからない。
下山はいつものスキー滑走。あっという間に登山口についた。今日で令和6年度(2024)の冬季シーズンは終了。まだ雪があるので新年度も北海道内をうろつく。

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(033-0315)口の立つやつが勝つってことでいいのか

2025年03月28日 | 四季の山登り(2025.1.1~2025.12.31)

「口の立つやつが勝つってことでいいのか」(頭木弘樹著 青土社 2024.2.20 第1刷 269ページ)
著者は文学紹介者。大学3年のときに難病である潰瘍性大腸炎を発症し、13年間の闘病生活を送った。救いになったのがカフカの言葉だという。
著書には「絶望名人カフカの人生論」「絶望読書」「カフカはなぜ自殺しなかったのか?」「食べることと出すこと」がある。
本書はエッセー集。

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(032-0314)人生の目的

2025年03月26日 | 四季の山登り(2025.1.1~2025.12.31)

「人生の目的」(監修高森顕徹 高森光晴 大見滋紀 1万年堂出版 2024.1.15 第5刷 193ページ)
旅人は、無人の広野でトラに出会ったと表紙にある。家路を急ぐ旅人が、ウス暗い広野の道に点々と散らばっている白いモノに気づき、思わず立ち止まった。何だろうと旅人は、その白いモノを一個拾って驚いた。人間の白骨ではないか・・・・。
老病死を超えた幸せとはなにか。
ブッダ(釈迦)は、今から約二千六百年前、インドのカピラ城の城主、浄飯(じょうぼん)王とマーヤー夫人(ぶにん)の長男として生まれた。ブッダは成長し、城中で目に触れなかった老人や病人、死人を見たが、老いと病と死によって見捨てられる時が来る、どんな幸福も続かないと知る。出城し、奥山に入った。それから6年。前人未到の難行苦行が始まる。そして菩提樹の下で「仏(ほとけ)」をいう無上のさとりを開いた。
「さとり」には52位の違いがあるという。52のさとりの最高位を「無上覚(むじょうかく)」とも「仏覚(ぶっかく)」とも言われる。その「無上覚(むじょうかく)」のさとりを開いたのが「仏(ほとけ)」とは「ブッダ(仏陀)」を言われる。
大宇宙には太陽を中心に、惑星が回っていて、太陽系宇宙の一つといわれ、その太陽系宇宙が2千億ほご集まっている世界を銀河系宇宙といい、銀河系宇宙が千億以上、大宇宙には存在すると天文学ではいわれている。2千年以上前にブッダは宇宙観を説かれていた。
人生にも山あり、谷ありで数々のドラマがあったであろうと思われ、それらの一切は人間に生まれた唯一の目的を果たす道程であり、ムダは一つもないのだよ、とブッダは優しく見守ってくださっている。

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(031-0313)私の最後の羊が死んだ

2025年03月25日 | 四季の山登り(2025.1.1~2025.12.31)

「私の最後の羊が死んだ」(河﨑秋子著 小学館 2024.11.5 初版第1刷 220ページ)
著者の最新刊だと思う。2024年「ともぐい」で直木賞を受賞した。いままで出した本で北海道新聞文学賞、三浦綾子文学賞、JRA賞馬事文化賞、大藪春彦賞、新田次郎文学賞を受賞している。
今回の作品はエッセー風。小説家になる前は羊飼いだった。最初の羊1頭を飼ってから最後の一頭の出荷を見届けるまでのことを書いている。読み続けたい作家である。

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(2025-25) 日高の山 

2025年03月23日 | 四季の山登り(2025.1.1~2025.12.31)

今日の行先は日高町にある「北日高岳(751m)」。いったんは日勝峠から登れる日勝ピーク(1445m)を狙ったが、現地に行ったら強風で止め、北日高岳にした。
山スキーで上り下りした。

日高国際スキー場のゲレンデと林道を使い、頂上に至る。標高差504mを1時間半で着くことができた。

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北海道の春

2025年03月22日 | 四季の山登り(2025.1.1~2025.12.31)

北海道にある基準水準点を見に、室蘭市本輪西にある神社境内に行ってきた。北海道に12か所あるうちの一つが上記の写真の基準点だ。

境内の階段を上がるとフクジュソウが咲いていた。すでにここも春である。

 

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(030-0312)文藝春秋四月号

2025年03月20日 | 四季の山登り(2025.1.1~2025.12.31)

「文藝春秋四月号」(令和七年四月一日発行 第一〇三巻第四号 396ページ)
安部首相暗殺のキーマンが登場!驚愕のスクープインタビュー「統一教会と自民党 すべてを知る男の告白」
尹徳敏×武田良太 尹大統領を擁護する/脳を守る 世界標準の認知症予防法
「いざ100歳までの日記⑤ 生きなおすための思いやり(柳田邦男)」のプーチンの本音を見抜けのところで、次の文章が光った。
分析の視点で重要なのは、(1)ロシアの権力者はロマノフ王朝時代からスターリン・ブレジネフの社会主義体制の時代を通して、ウクライナを属国あるいは自国領土として見做してきたことと、(2)ロシアの歴史においては、国家体制やイデオロギーが変わろうと、大量虐殺や暗殺が平然と繰り返されてきたという事実だ。(240p)
(1)を象徴するのは1932年から33年にかけて大飢饉に襲われたとき、スターリンの命令でウクライナから小麦などの食料の約半分を強制移送させ、結果、ウクライナでは7百万人から1千万人が餓死したという事実。
(2)については、スターリンの死後、権力を握ろうとしたベリヤ(秘密警察のトップ)はフルシチョフらによって処刑されたし、プーチンが独裁的権力を握った後、政敵の野党指導者が路上で暗殺されている。仮にプーチンが核を使えば、当然西側から報復の核攻撃を受けることになるだろう。だが、ロシアの市民何百万人が犠牲になろうと、ロシアの権力者はたじろがない。第2次世界大戦中、レニングラード(現サンクトペテルブルク)がナチスドイツに包囲された時、スターリンはまともに兵器を持たない1千万人の市民を防衛線に立ち向かわせたのだから。
ロシアという国家と民族のこうした歴史的事実をしっかりと見据えたうえで、ロシアの世界戦略や外交や国際的な文化政策の”本音”を見抜く必要がある。

日本に近い国はロシアであることを自覚せねばならないし、戦後シベリアに抑留された身内を持つ自分はロシアの現実を見て、これからの自分を守る準備をしなければならない。

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(029-0311)「むなしさ」の味わい方

2025年03月19日 | 四季の山登り(2025.1.1~2025.12.31)

「「むなしさ」の味わい方」(きたやまおさむ著 岩波新書2002 2024.1.19 第1刷 204ページ)
著者は白鷗大学学長で、昔ザ・フォーククルセダーズの一員で「帰ってきたヨッパライ」、「戦争を知らない子供たち」「あの素晴らしい愛をもう一度」の作詞者でもある精神科医。
著者の本は何冊か読んでいる。今回の書は蔓延していると感じる「むなしさ」を自己分析を踏まえ、日本語・日本文化や現代社会を見据えながら書いたという。
どちらかというと学術書に近い。「あの素晴らしい愛をもう一度」を作曲した加藤和彦が自死した際、精神科医でもあった著者が傍にいながらどうしてこれを止められなかったのか問われた。
主治医であった別の医師は自死の計画を聞けておらず、聞いていたら著者はひとまず彼を入院させていたともいう。
一人の人間の中には、心の中と外という二つの現実があり、質の違う二つの現実が一人の人間の中に共存している。心の中にある「探し物」は、心の外の世界には存在しない。
失くしたものが見つからなかったとしても、築いたものが壊れたとしても、人から裏切られたとしても、そこに「むなしさ」を感じている。かけがえのない「私」が見つかることだけは、確かな事実なのです。(「おわりに」)

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(028-0310)あなたに贈る21の言葉

2025年03月17日 | 四季の山登り(2025.1.1~2025.12.31)

「あなたに贈る21の言葉」(水谷もりひと著 2023.6.2 初版第1刷 発行者日本講演新聞 190ページ)
毎週送られてくる「日本講演新聞」の編集長の著書。
がんばっているあなたへ、ワクワクしているあなたへ、輝いているあなたへ、人生を面白がっているあなたへの4章から成る。
48ページに紹介されている「遺伝子スイッチ・オンの軌跡(工藤房美著 風雲舎)」にはがんで余命1か月をされた工藤さんは「良い遺伝子をオンにするコツ」として、①どんなときも明るく前向きに考える、②思い切って今までの環境を変えてみる、③人との出会い、機会との遭遇を大切にする、④感動する。笑う、ワクワクする。⑤感謝する。⑥世のため、人のためを考えて生きる。と良い遺伝子がオンになるという。一つひとつの細胞と遺伝子にありがとうを言ってから死のう、目や耳、手足、心臓、胃など、健康なところに「今までありがとう」とお礼を言う。さらに患部のがん細胞にもお礼を言う。正常な細胞だったのに私の思考や歪んだ生活を教えてくれるためにがん細胞にさせてしまってごめんなさい。そして、ありがとう」。

 

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(2025-24) 頂上に達せず

2025年03月16日 | 四季の山登り(2025.1.1~2025.12.31)

頂上下部はガリガリだった。アイゼンを用意しなかったのが悔やまれる。
今日の行先は白老町にあるホロホロ山(1322m)。数年前に同じコースで登ったが、そのときも頂上を見ることなく撤退した。今回は1200m付近で止めた。
雪質は思ったより良く、下りの滑走は満足できた。

四季彩街道を使い、ホロホロ峠トンネル間に車を停めて出発。

5時間。登り629m。距離にして7.6㎞。

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(027-0309)文藝春秋三月特別号

2025年03月14日 | 四季の山登り(2025.1.1~2025.12.31)

「文藝春秋三月特別号」(第一〇三巻第三号 令和7年3月1日発行 572ページ)
今号は芥川賞受賞作品が2つ掲載されているが、「DTOPIA」は未読。
フジ日枝久代表への引退勧告/東大病院の先生が教える大腿骨骨折。「No Time for doubt ノータイムフォーダウト」大谷翔平との2016年のファイターズ 世界の「SYOHEI」はいかにして生まれたか(ノンフィクション作家鈴木忠平)。

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(026-0308)明日を笑顔に

2025年03月13日 | 四季の山登り(2025.1.1~2025.12.31)

「明日を笑顔に 晴れた日に木陰で読むエッセイ集」(山本孝弘著 JDC出版 COCOROの文庫2022.4.1 第3刷 87ページ)
クスっと笑えるエッセイ集だ。著者2冊目。
不幸を不幸と思わない生き方(54ページ)は、えん罪で29年間服役したが、無罪を勝ち取った桜井昌司さんの言葉が光る。「私は不運ではあったが不幸ではない」
その男は「許す方が楽だ」と言った(56ページ)は、松本サリン事件で被疑者となった河野義行さんの言葉「人は間違えるものです。仕方ありません。人を恨むことで人生に与えられる貴重な時間を費やすくらいなら他のことに使いたい。私は人格者ではありません。許すほうが楽だからそうしているだけです」

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