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映画 ■■博士と彼女のセオリー■■

2015年04月26日 19時18分33秒 | 映画
博士の夫婦愛の物語だと思っていたので
予想外の展開に驚いた

実話に基づいているので
これが実際に起きたことなのだろう



映画 ■■博士と彼女のセオリー■■

☆☆

Yahoo映画の評価 4.06(2015年4月23日現在)



予告編を見た時から
「難病に犯された天才科学者の話」
だからと
私は自分で勝手に
物語を作ってしまったようだ

事実はよくある物語のようには進まなかった






ネタバレ感想



ALSという難病に侵されたことを告げられて
余命宣言されて
それでも一緒に生きていくと決心して

無名な頃から本当に精一杯支えて
大切な家庭を一緒に作ってきた奥さんと
別れることを選んでしまうなんて
「なぜ?」と、理解出来なかった

博士とジェーンが別れに至る過程が
唐突で、ついていけなかったし
二人の心理に共感出来なかった

今まで幾多の困難を共に乗り越えて
お互い、この人でなければ乗り越えられなかった
そんな唯一の存在だったはずなのに
どうして心が離れてしまったのか



妻のジェーンが
他の男性に惹かれたことで
ほころびが拡がっていった…
と、思えるような作りになっている



これ、ジェーンご本人はご覧になって
どう思ったんだろうなー



そしてホーキング博士も
エレインと再婚した所で映画は終わったけど
Wikipediaによると、今はその二人目の妻とも
離婚してしまったらしい



それにしても、ホーキング博士もジェーンも
博士の介護のために生活を共にした介助者に
惹かれているのが面白い

博士はALSという病気を持ったことによって
ジェーンとの絆をより強固にしていったのだと思ったけど

皮肉なことにそれが
夫婦以外の異性とも生活を共にし
その人に心惹かれる機会を作った



博士とジェーンの生活は
強い愛情に結ばれているようで

「逃げ出したい」という
現実逃避願望のような心理が
二人の心の奥底にあったのかな…



でも、ホーキング博士を
今のホーキング博士たらしめたのは
ジェーンの献身的なサポートであることは間違いない

他の女性ではダメだったと思う

強い絆で結ばれた二人なのに
関係が「死が二人を別つまで」にならなかったのは
とても残念だった



しかし、作り話ではないリアル・ストーリーは
やはりこうなのだろう
現実は、綺麗話じゃない…



それに、現実の二人の様子は
映画にならなかった部分とか
少し誇張されて描かれてしまった部分とか
脚色された部分とか
たくさんあったのではないかと思う

映画に描かれていたことだけで
二人の愛情をジャッジすることはよくないかな



スティーブン・ホーキング博士の偉業を語るためには
彼の理論がいかに画期的であったか
説明しなければいけないのだが

サイエンスは大の苦手で
どんなふうにすごい発見なのか
セーターの網目の隙間から
燃える炎をみることによって
何を閃いたのか
全く分からないのが残念だった



理系で彼の理論や宇宙やらブラックホールやらに
興味のある人はどう受け取ったのかな?



ホーキング博士役のエディ・レッドメインは
この作品でアカデミー主演男優賞を受賞した

「レ・ミゼラブル」のマリウス役も印象に残っているけど
今回は、本当に難しい役を
驚くほどのリアリティをもって演じてくれました
ALSという病気についていろいろ調べたり
演技の訓練したりした上で臨んだのではないかと思います
わざとらしさが全くなくて、自然で
博士本人がそこにいるように思いました

これからも活躍していって欲しいです

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