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私の好きなものについて

ミュージカル ■■ベルサイユのばら フェルゼン編■■

2013年07月19日 19時46分46秒 | お芝居
ベルばらという作品は
池田理代子の原作漫画も
宝塚のお芝居も

私がティーンだった時代を代表する作品

だから私には
懐古的であり回顧的でもあり
ノスタルジックな
くすぐったい気分に浸してくれる作品なのです



観ていると
ティーンだった頃の思い出が
フラッシュバックしてきます

実家の居間のブラウン管TVとか
ちゃぶ台とか(笑)



オスカルとアンドレ編に比べると
ベルばらのストーリーの重要なところが
しっかり出てくるので
ドラマチックで感動的
満足感がありました

ベルばらの主人公と言えば
まずはオスカルかなー?と思うけど
やはりフランス革命という時代のうねりと
その中心にいたマリーアントワネットの存在は
欠かせません

それがなかった「オスカルとアンドレ編」は
少しだけもの足らなく感じたので



最後のシーンから、レビューの大階段に
パッと空気が変わるところ
見事でした



そして私は
宝塚の鑑賞歴は非常に短いのですが
観るたびに

出演者全員が
宝塚塚歌劇団という学校で
厳しいレッスンを受けてきた
女性という

不思議な雰囲気を持った舞台の魅力が
何であるのか

どうしてこうも
観ている人を惹きつけてやまないのか
考えてしまいます



作品の中に入り込んで
誰かに感情移入したりしないで
非常に客観的に観ながら
いろんなことを考えてしまうのです

そういう意味では
宝塚の世界は
この上なく面白く興味深い

分析好き、考えるの大好きな
私の脳をめいっぱい満足させてくれる
舞台なのです



例えば「ベルばら」を
普通のお芝居で
アンドレ、フェルゼンは男性が演じたら
どうなるだろう?

ちょっと想像できません



どうして宝塚や歌舞伎のように
「女性だけ」
「男性だけ」という
お芝居のスタイルが成功しているのか

普通の芝居と何が違うのか

女性が男性を演じ
男性が女性を演じる

それが、一般の俳優や女優より
面白いと感じる
それは何故か

一般の男優と
宝塚の男役との違いは何なのか?



私分析しますに

男性のもつ
ポジティブなイメージ

凛々しさ、雄々しさ、勇敢、たくましさ
自立した、独立独歩の、冒険心に満ちた

ネガティブなイメージ
乱暴、むさい、汗臭い、不潔
破壊的、暴力的、残酷
協調性・社交性がない

女性の
ポジティブなイメージ

優しさ、柔らかさ、母性、暖かさ
華やかさ
博愛主義、世話好き、しなやか

ネガティブなイメージ
女々しい、姦しい
依存心が強い、自立していない
媚びる、したたか
保守的、嫉妬深い

これらのイメージ(先入観?)の中で




宝塚の男役スターには
女性として最初から本質的に兼ね備えている
ポジティブな所(華やかさ、優しさetc)に

男性のポジティブな所だけ(雄々しさ、独立独歩etc)
が加わって

逆に女性のネガティブな点は
綺麗に削り落とされているような

そんな印象を受けます

美しく、雄々しく、冒険心に満ち
優雅で、たくましく、自立している



非の打ち所がないというか...
この上なく魅力的な人物として
舞台の上にいるように
私には見えます



弱いふりして、男性にしなだれかからない
寄りかからない、頼らない
男性に媚びを売らない

自分の足で雄々しく、しっかり立っている姿は
とても美しく、憧れる

私が憧れて
でも、自分では実現することが出来なかった
姿なんだなあ~



「ベルばら」そのものの感想からは
離れましたが(笑)



これからも宝塚のお芝居を観る度に
私は
「この面白さはどこから来るのか」と
考えてしまうと思います



宝塚の舞台は
美しい音楽、舞台装置や衣装、ダンスで
ハートを揺り動かし



「男って何だろう
女って何だろう

遺伝子が決めるのだろうか
後天的に身につけていくものなのだろうか」

という私の永遠の謎について
また幾つもの疑問を投げかけて
私の脳も満足させてくれます。



私はこういう
ハートも脳も、両方満足するタイプのお芝居や映画が
大好物なのです

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