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映画 ■■グッド・ライ~いちばん優しい嘘~■■

2015年04月24日 19時06分35秒 | 映画
うーん。泣いた~
何気なく選んだ映画だけど
良かった~



映画 ■■グッド・ライ~いちばん優しい嘘~■■


Yahoo映画の評価 3.91(2015年4月20日現在)



世の中で何が起きているのか
全く無知な自分を恥じた

日本の中だって
日本の歴史だって知らないことだらけだけど

自分が生きていた同じ時代に
スーダンの内戦で
多くの人が命を落としたり
生き延びた人達も
過酷な状況で気の遠くなるような距離を歩いて
となりの国の難民キャンプにたどり着いたり
そこで数年もの間足止めを食ったりしていた
あの苦しみを
あの凄惨さを
全く知らずにいた



日本にも報道されているのかも知れないが
「へえ」くらいで済ませてきたのだと思う
それより芸能人の離婚や
明日の天気の方が
心配だったのだろう



「衣食住足りて
仕事があって
なんの不満があるのだろう」と
難民たちは私を見て呆れるだろう

恥ずかしいことにわたしは
とてもちっぽけな
取るに足らないくだらない悩みに
来る日も来る日も心を砕いて
「生きようとするエネルギー」さえ
いたずらに消耗してきたのだ



「お前は一体何をしているのだ」と
問われているような気がした



そして、それは主人公の
マメールも同じ

「何故、両親が殺されて
自分は生き延びたのか?」

難民キャンプを目指している途中
兄弟が衰弱して死んだのに
「何故自分は生かされているのか?」

兄が命をかけて
自分をかばい
代わりに兵士に捕まってしまった後は

「自分の命は
兄弟の命を犠牲にする価値があるのか?」
と、生きていることが申し訳なくなる



何故兄ではなく自分が生かされて
アメリカで安全な
物質的に恵まれた暮らしをして
教育を受けられるのか?



同時多発テロ以降
難民をアメリカに連れて来ることは非常に難しくなった
タイミング良く飛行機に乗れた自分達は
本当に運がいい



アフリカの難民キャンプで
「生きたい、生きたい」と渇望する人達の命は救われず

安全な国にいるくせにで
生きる意味を見つけられず
人生を無駄遣いしたり
自ら断ってしまう人もいる



何故そうなのか
何故、人生はフェアじゃないのか



映画をみながらわたしもマメールと同じように
生かされていること
運良く生命の安全が保障された所で
「楽しく」暮らしていることに
罪悪感を感じた



何故生かされているのか
何故、幸運が自分に与えられたのか
考えてみなさい

と、言われているような気がしました







ネタバレ感想



タイトルの「いい嘘」は
「ハックルベリーフィンの冒険」からきている



嘘をついたことで命を救うことができた
嘘をつくことはいけないことだけど
命を救うことの方が尊く
人間として正しい行い

だからそれは「いい嘘」だ



ジェレマイアがスーパーをクビになったのも
従業員のルールに違反すると分かっていても
食べ物がない人を救いたかったから

会社のルールの方を重視して
人の命を見殺しには出来ないと
ジェレマイアは思ったのだ



パスポートを偽造したのは犯罪だが
それで兄の命が助かるなら
いい嘘だ

あの時、兄が助けてくれたから
自分は救われアメリカにいけた
この命は兄にもらったものだ

それを兄に返すだけだ



あの時、兄に救われなかったら
自分の命は今、なかったかも知れないのだ

兄に
或いは神様にプレゼントしてもらった命
意味のある生き方をしたい

命が絶えるギリギリの時まで
病気の難民を救うことに使おう

たくさんの命を救うため
自分はあの時助けられたのだ
それが
多くの人が命を落とした中
一人だけ幸運を授かった理由
それが自分の使命なのだ



それが
マメールが悟った
「生かされている理由」



そして私は?
どうして私は生かされているのか

安全な地で
教育も受けられて
このような幸運を与えられた理由は
何なのだろうか

自分がこの世に生を受けた時に与えられた「使命」を
私は見つけ出せないで
ただ、安全で幸運な境遇を浪費している



私が「生かされている理由」は何なのだろう

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