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映画 ■■チャッピー■■

2015年06月12日 18時45分16秒 | 映画
「第9地区」のニール・ブロムカンプ監督の映画
やはり独特の世界観と皮肉があって好きだ

うーん、でも「第9地区」の方が好きかな



映画 ■■チャッピー■■


Yahoo映画の評価 3.82 (2015年6月10日現在)



今回はネタバレ気味に書いていきます



南アフリカって、あんなに無法地帯で
暴力的なの?!
と、誤解してしまうくらい
メチャクチャな描かれ方をしていた

いやいや、W杯だって無事に平穏に終わったし
あれはフィクションだから誇張されているんだ
と、思う…



感情まで持つ人工知能
スイッチを入れたら
いきなり人間以上に賢いのだろうと思っていたら

赤ちゃんのように
周りの接し方によってかわってくるって?

狼に育てられたら
オオカミ少年になるみたいな

創造者の意図を外れて
ギャングのようにノッシノッシと歩き
悪い言葉を乱発するようになる



しかしチャッピーは
苦しんでいる人を見ると
反射的に「大丈夫?」と心配したり
心根がピュアなのよね

強靭でオールマイティなロボットかと思ったら
キツネどんの巧みな言葉に騙される
タヌキどんのようにおバカさん

ロボットと言えば
冷たくて冷酷というイメージがあるが
登場人物の中で誰よりも
ピュアで優しい心を持っていたのではないか?



そういう逆のイメージを
併せ持つものが多かったと思った

残虐なギャングの一員だけど
ロボットという鉄の塊に母性を刺激され
母親としての愛情を注ぐヨーランディー

治安を守る名目の大型ロボットが
恐ろしく残虐で
まるで殺人や破壊を楽しんでいるように見えたり



カーチェイスがあったり
銃撃戦があったり
結構破壊的で残酷で
スリリングなアクション映画なんだけど
鉄の塊の中にある無垢な心にほんわかする



この監督の魅力は
搾取するものとされるものという
二極化した社会への痛烈な批判だと思うけど

今回はあまり感じられなかったな~



搾取する側は
警察ロボットを作って
犯罪が起こる原因を取り除くのではなく
(誰もに平等に機会が与えられる社会を築くこと)
犯罪を、金儲けのチャンスにしているのが
皮肉だなーと思った



「第9地区」「エリジウム」に出ていた
シャールト・コプリーは
今回出てないのかな?と、思ったら
チャッピー役だった



英語のタイトルだと
CHAPPiE と
i だけが小文字になってるのね
iPhone、iPadと同じ

「私」の i
identity の i
information やThe Internet の i
AI (artificial intelligence)の i

人間の世界で決して馴染むことはないのに
懸命に一員として生きていこうとする
小さな赤ちゃんのように見える

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