前作もとても面白かったけど
今回も負けてない!
映画 ■■猿の惑星:新世紀(ライジング)■■
DAWN OF THE PLANET OF THE APES
Yahoo映画評価 4.06(2014. 9. 21現在)
前作のタイトルは
「RISE OF THE PLANET OF THE APES」だったのか
今回は
「DAWN OF THE PLANET OF THE APES」
今回の作品が
1968年に作られたオリジナルの「猿の惑星」に
繋がっていくのだろうと予想していたら
もう1作品くらい出来そう...
まだまだ波乱の予感
このストーリーが
オリジナルに繋がっていくのは分かっているから
観る前から結末はもう分かっているはずだけど
自分は人間だから人間側に感情移入するし
シーザー率いる猿の側のにも
大いに共感し心を寄り添わせてしまう
どちらにも負けて欲しくない
困った!
ネタバレ感想
今回のテーマは「戦争」かな?
「戦争の持つジレンマ」のような
何が良かったかというと
人間、猿
どちらにも納得出来る主張があり
どちらが悪いとか善いとかいうものではない
共生の道を探る平和主義者
相手を征服することで
安全を得ようとする者達
これも、そう考える理由が納得出来るというか
「そう考えるのも当然だよね」
と、共感出来る
みんなの思惑は至極道理にかなっていて
痛い程共感出来るのに
お互いの思惑を尊重して
共存することは出来ないのだ
このジレンマ!
戦争というものは
明らかな善と悪が戦うのではない
どちらも、自分の自由と安全を守りたいと思う
邪悪な心に突き動かされているものはなく
それぞれの正当な主義主張に従って行動している
家族や仲間を愛し
愛する者を守りたいと思う
両者とも同じ事を考えているのだから
なぜわかり合えないのか
共存できる道を探ろうとする
シーザーとマルコム
しかし
彼らとは違う意見を持つ仲間が起こす行動が
ボタンの掛け違いを連鎖的に起こし
どんどんすれ違っていく
亀裂が大きくなって
ついに戦争となる
シーザー率いる猿の集団は
「猿は仲間を殺さない」
という信念を強固に持っていて
子どもの頃から「教育」される
なんだか猿に教えられている気分
「仲間は絶対に殺さない」という前提を
全ての住民がかたく守るなら
全員、安心して、暮らせるはず
人間の先を進んで
信頼に満ちた社会を築いているように見える
しかし、どんな社会にも
異端者は必ず現れる
過去、実験室で人間に実験台にされ
身体を切り刻まれてきたコバは
人間に憎しみを抱き
人間を制圧しようと立ち上がる
「猿は仲間を殺さない」という掟を破り
シーザーを殺そうとし
自分の子どもさえ殺してしまう
こうして
信頼感によって団結した社会ではなく
「リーダーに殺される」という恐怖心を煽り
仕方なく暴力的なリーダーに服従するという
恐怖に支配された社会を作る
終盤でシーザー自ら
「猿は仲間を殺さない」という規律を
破ってしまう
凶暴なコバに
「お前は猿(仲間)ではない」と言って
死に至らせる
社会を乱し破壊と殺戮に導く
危険因子は
取り除く以外に
安全を守る解決策はないと言っているよう...
しかし、コバが人間に強い憎しみを持ち
人間だけでなく
仲間(猿)にも不信感を抱いてしまうまでに至った背景も
理解出来るから、なんとも言えぬジレンマを感じる
しかし、きれい事ばかり言っていられない
ここは戦場
生と死が、表裏一体の緊張した状況
今世界中で起きている争いも
解決への道がいかに難しく遠いか
分かるような気がした
一人一人は安全な共存を望んでいるのに
ボタンの掛け違いが
気が遠くなるくらい長い時間をかけて
もつれにもつれた結果なのだ
「戦争反対」「平和を」と訴えるだけでは
解決するはずがない現実がある
ラストのシーザーの苦悩に満ちた表情が
忘れられない
今回も負けてない!
映画 ■■猿の惑星:新世紀(ライジング)■■
DAWN OF THE PLANET OF THE APES
Yahoo映画評価 4.06(2014. 9. 21現在)
前作のタイトルは
「RISE OF THE PLANET OF THE APES」だったのか
今回は
「DAWN OF THE PLANET OF THE APES」
今回の作品が
1968年に作られたオリジナルの「猿の惑星」に
繋がっていくのだろうと予想していたら
もう1作品くらい出来そう...
まだまだ波乱の予感
このストーリーが
オリジナルに繋がっていくのは分かっているから
観る前から結末はもう分かっているはずだけど
自分は人間だから人間側に感情移入するし
シーザー率いる猿の側のにも
大いに共感し心を寄り添わせてしまう
どちらにも負けて欲しくない
困った!
ネタバレ感想
今回のテーマは「戦争」かな?
「戦争の持つジレンマ」のような
何が良かったかというと
人間、猿
どちらにも納得出来る主張があり
どちらが悪いとか善いとかいうものではない
共生の道を探る平和主義者
相手を征服することで
安全を得ようとする者達
これも、そう考える理由が納得出来るというか
「そう考えるのも当然だよね」
と、共感出来る
みんなの思惑は至極道理にかなっていて
痛い程共感出来るのに
お互いの思惑を尊重して
共存することは出来ないのだ
このジレンマ!
戦争というものは
明らかな善と悪が戦うのではない
どちらも、自分の自由と安全を守りたいと思う
邪悪な心に突き動かされているものはなく
それぞれの正当な主義主張に従って行動している
家族や仲間を愛し
愛する者を守りたいと思う
両者とも同じ事を考えているのだから
なぜわかり合えないのか
共存できる道を探ろうとする
シーザーとマルコム
しかし
彼らとは違う意見を持つ仲間が起こす行動が
ボタンの掛け違いを連鎖的に起こし
どんどんすれ違っていく
亀裂が大きくなって
ついに戦争となる
シーザー率いる猿の集団は
「猿は仲間を殺さない」
という信念を強固に持っていて
子どもの頃から「教育」される
なんだか猿に教えられている気分
「仲間は絶対に殺さない」という前提を
全ての住民がかたく守るなら
全員、安心して、暮らせるはず
人間の先を進んで
信頼に満ちた社会を築いているように見える
しかし、どんな社会にも
異端者は必ず現れる
過去、実験室で人間に実験台にされ
身体を切り刻まれてきたコバは
人間に憎しみを抱き
人間を制圧しようと立ち上がる
「猿は仲間を殺さない」という掟を破り
シーザーを殺そうとし
自分の子どもさえ殺してしまう
こうして
信頼感によって団結した社会ではなく
「リーダーに殺される」という恐怖心を煽り
仕方なく暴力的なリーダーに服従するという
恐怖に支配された社会を作る
終盤でシーザー自ら
「猿は仲間を殺さない」という規律を
破ってしまう
凶暴なコバに
「お前は猿(仲間)ではない」と言って
死に至らせる
社会を乱し破壊と殺戮に導く
危険因子は
取り除く以外に
安全を守る解決策はないと言っているよう...
しかし、コバが人間に強い憎しみを持ち
人間だけでなく
仲間(猿)にも不信感を抱いてしまうまでに至った背景も
理解出来るから、なんとも言えぬジレンマを感じる
しかし、きれい事ばかり言っていられない
ここは戦場
生と死が、表裏一体の緊張した状況
今世界中で起きている争いも
解決への道がいかに難しく遠いか
分かるような気がした
一人一人は安全な共存を望んでいるのに
ボタンの掛け違いが
気が遠くなるくらい長い時間をかけて
もつれにもつれた結果なのだ
「戦争反対」「平和を」と訴えるだけでは
解決するはずがない現実がある
ラストのシーザーの苦悩に満ちた表情が
忘れられない
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