しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「扉をたたく人」 2007米

2010年04月14日 | 映画
「扉をたたく人」 2007米

監督 トム・マッカーシー

コネティカット州の大学で教鞭を執る62歳の経済学教授ウォルター(リチャード・ジェンキンス)。
妻がを亡くし、心を閉ざして生きていた。
妻が弾いたピアノを習おうとするが上手くいかない。
ある時、学会に出席するためにニューヨークへ赴き、自分のアパートに行く。
久し振りに行ったアパートには、見知らぬ若いカップルが暮していた。
シリア出身のクレタと、セネガル出身のゼイナブ。
2人は詐欺にあったことを知るが、グリーンカードを持たない二人は争いを避けアパートを出て行く。
ウォルターは行く所がない2人が気になり、呼び戻し留まるように勧める。
クレタはジャンベ奏者で、ウォルターはジャンベに惹かれる。
クレタの進めと教えで、ジャンベを叩くことの楽しさを知る。



扉とは、心の扉のことだった。
そして、その叩く人が持っていているのは音楽。
ジャンベの演奏に心を動かす、ウォルター。
音楽って、本当に音を楽しむものなのだと思える。
技術ではなく、心から楽しめばいいもの。
心が素直になることで、世の中の見方も変わる。
しかし移民の問題は考えさせられる。
社会にはルールが必要だが、人間として尊重することも大事だと思う。
難しい問題だとは思うが。
特に9・11以来厳しくなったと言うのも、仕方のないことかも知れないけれど。
今までは何とも思わなかったことも、身近で起こると違って来る。
多くの事を知る必要は、こう言う意味でも必要なのだと思う。
しかし、刑務所と同じか、それ以上に酷い環境で何年も過ごすようなことがあるとは。

売ってしまったピアノは奥さんの思い出のピアノではないのだろうか。
思い出にこだわるよりも、ピアノを活かしたいと思ったのかな。
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