宗谷は、出航。
南極の大地を、力なく歩く、リキ・タロ・ジロ。
力尽きて歩けなくなったリキの為に、タロ・ジロが走っていくのは
餌を探し求めて行ったんですね。
暴風圏を通過し、南極圏に到達。
湧きたつ皆さん。
外を見つめる倉持さんの横顔が、ほんと綺麗~
基地の偵察に行くように言われた倉持さん。
一刻も早く、犬たちの元に行かせてあげたいのでしょうね。
第3次越冬隊の中に、経験者が倉持さんだけっていうのも
少し変だと思う。
過酷な越冬を乗り切るためには、数人ぐらいは経験者がいてもと思うのは
素人考えかなぁ。
ブリザードが吹き荒れて、タロ・ジロは、極寒の海に・・・
一人ぼっちになったリキが、見ていて辛いです。
「待っててくれ!」
倉持さんの切なる願い。
犬舎の掃除を始めた倉持さん。
ジッとしていられないんでしょうね。
白崎隊長も、一年間ずっと後悔の念に苛まされていたんですね。
最後の力を振り絞って、昭和基地まで辿りついて・・
リキの目に涙が・・・
一緒に暮らした日々を思い出しているんだろうなぁ。
もう一度、生きて倉持さんに会わせてあげたかった!
昔、父の実家の犬が亡くなる朝に、
いっぱい涙を流したことを思い出しました。
やっと、ヘリに乗り南極の地へ。
昭和基地に降り立ち、基地を見つめる。
ちぎれた半分の日の丸が、ワンちゃん達の気持ちのように感じます。
ずっとここで待っていたよと、言っているような。
基地について、まずやるべき事は
第一にワンちゃん達の安否の確認です。
一縷の望みを持って、走り出して。
きっと、心臓は心配と不安でバクバクだったと思います。
ワンちゃん達を繋げておいた場所を、掘る。
必死に掘る姿に、胸が痛くなります。
アンコは首輪を外していました。
でも、どこにも姿は見えず・・・
ぺスは、鎖を引っ張った時の重さで分かったのでしょうね。
雪の下で、冷たくなっていました。
ゴロも、
ポチも・・
紋別のクマも・・
ジャックは、首輪が切れていました。
アカもクロも・・・冷たくなって。
テリーも、いない。
鎖を引っ張って、手応えがある時は、
悲しい現実。
辛いけれど、その事実を確認しなくては
前に進めないですものね。
モクも・・
シロ、風連のクマは、いない。
もしかしたらの希望も出てきます。
そして、恐る恐る、でも意を決して、リキの鎖を引っ張ると、
首輪を抜け出ていました。
もしかしたら、生きているのかもしれないという思い。
タロもジロも、いなかった。
「生きててくれ!」
ああ・・倉持さんの胸中を思うと、胸が張り裂けそうになります。
一人ぽっちでの、確認作業は辛かったと思います。
一人で、すべて背負いこんで
でも、辛くても自分で確認して、やり遂げたかったのでしょうね。
それが、倉持さんなりの心のケジメだったのだと思います。
犬たちの傍らに座りこんで目を閉じる姿が、辛いです。
基地の中に入り、部屋に入ると
脱ぎ棄てられた越冬服に犬の毛がついていて
それを抱きしめるのが、切ない。
外に出て、遠くを見る倉持さんの瞳に映った物。
風に雪が吹き飛ばされて、だんだんと出てくるリキの姿。
蘇るリキとの思い出。
でも、近寄っても、呼んでも
リキは応えない・・・
呆然と立ち尽くす倉持さん・・・
座りこんでリキと対峙する倉持さんのシルエットにも
悲しみが伝わります。
一生懸命話しかけても、応えてくれなくて。
もう少し、もう少し待っていて欲しかった!
倉持さんが、迎えに来たんだよ!
基地に帰ってきたリキが、健気で泣けますね。
優しくなでて、優しく語りかけて、
この姿に、少しだけ柊二を思い出してしまいました。
「八頭の亡骸を見つけました・・」
悲しい報告ですね。
声に力がなくて、その後ろ姿全体に悲しみが漂っています。
「想像してなかったと言ったら嘘になりますけど・・」
あとが続かない。
溢れる涙。
亡骸を並べて、話しかける。
「ありがとう・・」
遠くに見える二つの影。
太陽を背に立つ二匹の犬の姿が。
信じられない思いで、見つめる倉持さん。
リキの跡を追って、基地まで来たのかなぁ。
「生きていたのか。」
今度は、喜びの涙が溢れる。
「タロ~!ジロ~!」
久しぶりに聞く人間の声なんでしょうね。
二匹が、もつれ合って走る姿が可愛いです。
でも、近くに来ると、それ以上警戒して近寄ってこない。
2人が寄り添う姿も可愛いです。
ほんと仲良しなんですね。
一年間、犬たちだけで過酷な南極を過ごしてきたから
人間との事を忘れちゃったのかなぁ。
今すぐ抱きしめたいのに、寄ってこない。
「どうしたんだよ。
忘れちゃったか?
どうしても会いたかったんだよ。
ごめんな、置いてたっりして・・」
投げた手袋に、その臭いに、思い出してくれた。
倉持さんと過ごした日々を。
やっとやっと、生きて会えた!
いつまでも抱きしめてる姿が、愛しいです。
悲しみは大きいけれど、少しは気持ちも救われるでしょう。
リキの亡骸に寄り添い、悲しんでいるタロとジロ。
クマの事を聞かれると、悲しそうな表情に
倉持さんも察したのでしょうね。
海辺で、八頭の犬たちの、
尊い仲間たちの弔いを。
水辺に並んだ、八個の日の丸に包まれた箱が悲しいです。
日の丸の赤が、やけに綺麗で胸に沁み入りますね。
「尊い仲間たちの魂に、敬礼!」
一人で敬礼する倉持さんが、辛い。
一つ一つを、海に送りだして。
名札に手を添えながら、話しかけ
「お前たちの分まで、精一杯生きるからな。」と。
並んで見つめるタロとジロが、可愛いです。
リキの時には、走り寄って最後のお別れをするタロとジロ。
万感の思いを込めて、リキの箱を送りだしましたね。
倉持さんは、どれだけの涙を流した事でしょう。
でも、これでやっと前に進めると思います。
昭和基地に降り立ってからは、
たった一人のシーンが、続きました。
白い南極の大地の中に、ただ一人。
より一層倉持さんの心情が、伝わって
木村さんの役者としての力量を、感じました。
台詞が無くても、表情や体全体から伝わる物がありました。
そして、このドラマでは、たくさん涙のシーンを見ました。
感涙の涙、悔し涙、悲しい涙、慟哭、
痛恨の涙、嬉し涙・・
本当に、心からの涙がこぼれおちて、
自然と頬をつたっていくんですね。
倉持さんとして生きて、倉持さんが流した涙だと思います。
「戦後と呼ばれた時代
僕たちは、日本の明日を信じて
必死に生きていた
必死に生きていた
生き続け、走り続ける事が
僕たちの証だから
皆が生きた証だから
生きる
生きる
生きる
生きる
確かに生きていた
僕たちは、明日を信じて生きていた
全てを終えた後、笑って会えることを信じて」
倉持さんの声が、深く深く胸に入ってきました。
最後の「ただいま」「お帰りなさい」が、良かったですね。
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