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ワッツ(10月1日) 2

「そうそう、CM監督の黒田さんと言えば、
 今回のSMAPのライブ『We are SMAP』ツアーって
 結構映像が凄かったでしょ。
 SMAPが宇宙船に乗ってたりね、
 黒い星が出てきて戦っていたりとか、
 なんだこれ意味わかんねえよ、みたいなやつ、いっぱいあったでしょ。
 あれね、黒田さんが撮影しました。

 うちらメンバーのおでこに、キンキラキンがあって
 そっから光線が出て、黒い星と闘うんです、とか書いてあるから
 『なんすか?これ意味ぜんぜん分かんないですけど。』って言ったら
 『でも、僕は編集は、とにかく上手いんで、僕に任してください。』
 『カメラに向かって、ビビビビってあの、おでこから光線出して下さい』
 って言われて、
 『あの、すいません監督、出ませんけど。』って言ったら
 『いや、ちゃんと編集で出しますから。
  編集で出しますから、光線出して下さい。
  今回もホントあの、こんなのが撮れると思うと
  今からスゲエドキドキしているんですけど
  よろしくお願いします。』
 って言われて。

 ま、珍しく5人いっぺんに一緒に撮ったんですけど
 『はいカット』ってなった時に
 うちら的にどうなんだろうと、今のはどうなのかな?
 ってみたいなテンションの時に
 一人、黒田さんがモニター前で、
 『完璧です、OK、ヤバい、きた!撮れた!』
 みたいな事を言ってんですよ。

 何が撮れて、何がきたんだろう?
 俺ら、カメラ前のテンションと、監督のテンションと
 全然違うけど大丈夫かな、みたいな状態のまま
 『いや~撮れちゃったなぁ』と
 一人で言ってるんです。

 『あ~意味分かんねえ、全然意味分かんねえ』って
 思ったんですけど
 ライブでね、流れてる映像見ると
 『へえ~こうなったんだ。』と思って。
 いつも、そんな感じです。(笑)

 今回のギャツビーの新しいCMはですね
 WATER WAX編。
 僕、ギャツビーのコマーシャルでは、
 ムービーカメラマンも、スチールカメラマンも撮ってくれてる方なんですけど
 Mr.小暮徹という人がいまして
 このね、親父がね、黒田さんよりも変態です。(笑)

 監督の黒田さんも、もちろんモニター前にいて
 『うん、もうちょっと画核をこんな~あ~そう、
  あ~これが良いですね。
  小暮さん、これでお願いします。』
 みたいな事言ってくれてるんだけど
 ある意味、ギャツビーのCMに関しては、
 俺、勝負させてもらってるんです。
 その小暮さんというね変態なんですよ。

 僕が、ほんと17・8年お付き合いさせていただいている
 大ベテランの方なんです。
 白髪交じりの、髭も蓄えてはいるんですけど
 豹柄のねスパッツ穿いていたりとか
 ボアのついた皮ジャン着て、
 『おっす拓哉、最近はどうなの?』
 っていう感じで現れますね。

 日本の現場では、あまりああいう感じの方は、見かけないんですけども
 ちょっと、NYぽい人になるのかなぁ。
 小暮さん的には、『俺、別にそんなんじゃねえよ』
 って言うと思いますけど。

 それこそ、現場で自分の事を『拓哉』って呼んでくれるのって
 数少ないんですけど、そんなだから関係の一人です。

 この人が『お、今の面白れえじゃん。』とか
 『お~今のキュート』とか言ってくれると
 僕もテンション上がるんですよね。

 このメッセージにも書いてありました
 『最後の眼差しは、犯罪級です。』とか書いてありますけど
 この犯罪を誘発したのは
 カメラマンの小暮徹です。

 だって、小暮さんとか、あの撮ってる間中、話しかけてくるんですよ。
 『本番!』って、やってるんですけど
 音声は、一切使わないので、今回のコマーシャル。
 BGM(?)だけだから。
 撮影中、ずっと色んな事、小暮さんがこう話してくれるんですけど
 『拓哉、いいね、あん、その角度あ~いいねいいね、ああ。
  そこでさ、こっちちょっと見ちゃったりとか』
 言うわけですよ。

 そうすると、僕も女性と絡んではいるんだけど
 『何言ってるの?オヤジ』って、ぐっとカメラ見ると
 『いや、来たね今の~』とか言って。
 言われて収穫される?
 だから、収穫されちゃうんですよ。
 野菜と一緒です。肥料と水を与えられて実がなったら
 『おお出来たね。』プチっみたいな感じでしたね。

 ま、黒田さんの話から、少々小暮さんの話に逸れましたけど
 ギャツビーのCM監督は、黒田さん。
 そして、今回の新CMが、WATER WAX編ってことで
 ここで、こんな曲を聴いてもらいましょうか。
 流れ的には、ピッタリだと思います。
 タイトルがズバリ『BLACK WATER 』ですから。
 黒田さんのBLACKとWATER WAXのWATERで
 『BLACK WATER 』ね
 こちら、1974年のヒット。
 ドゥービー・ブラザーズで『BLACK WATER 』

 小暮さんとの撮影
 小暮さんと黒田さんと、よくタッグを組んでやる事が多いんで
 僕は、ギャツビーは、すべての作品でお世話になっているんですけど
 その場でのセッションによって、
 生まれてくる物が、凄く多いですね。

 絵コンテに無いこと、その場で小暮さんが
 こんな感じのカメラの動きもやってみてえんだけどさあ、とか
 ちょっと試合感覚もあって
 あのね、なんて言えばいいんだろう。
 女性が居てくれて、ね、絡む対象存在としては
 目の前に存在してくれてるんですけど
 僕が絡んでいるのは、だからもう
 カメラマンの小暮さんと、監督の黒田さん?みたいな感じでしたね。

 先ほどから話してます、今回のギャツビーの新しいCMはですね
 WATER WAX編っていうやつなんですけど
 僕の相手をしてくれた外国人モデルの女の子もねえ
 も~非常に、普通さ、初対面の男の人が
 あんな事してきたら、何すんのと思うじゃないですか。
 ほんとプロでね。
 すげえ助かった。

 小暮さんとか、言う事ちょっとおかしいんですよ。
 CMでは、使われてないんですけど
 黒田さんの編集で全部ね、綺麗に纏めてくれてるからいいんですけど
 本番始まるじゃないですか。
 1分以上、ずっとやってるんですよ、ああやって。
 絡むってもさ、女性と向き合って対面した状態で絡む
 1分以上絡むとなったら
 もう動きとか無くなってくるじゃないですか。
 バリエーションとして。

 コマーシャルで、今オンエアされてる時は
 この『Rock Me Amadeus 』の替え歌が
 良い感じで流れてくれてはいるんですけど
 撮影中、撮影現場では、音楽も何もかかってない世界観の中で
 僕、女性絡んでて、ほんで『どうしようかな~』と思って
 僕が『どうしよう、どうしよう』と思っていた時に
 小暮さんが、カメラ覗きながら
 『拓哉、噛んじゃえ噛んじゃえ』って言って(笑)

 『OK、カモン、バンパイア』とかっていうから
 『もう何言ってんの、こいつ』とか思ったんだけど
 本番だし、『あ~もう、この子嫌がんねえかな』
 と思いながらも、くっとかいって、やったんですよ。

 全然噛んでますよ、俺。
 放送されてないですけど。
 噛みながらも、小暮さんが覗いているカメラを
 グンと睨んだりとかしたんですけど
 そしたら『あ、お前今度こういう役やれよ』とか言って(笑)

 凄いでしょ。
 『こういう役やりゃいいじゃんお前。バンパイア』
 『何言ってんの』とか思いながら。」

一旦、送信します。
 
 
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