先日、丹波哲郎さんが亡くなりましたね・・・。
享年84歳。
又、一人 日本映画界の名優がこの世を去りました・・・。
謹んでご冥福をお祈り致します。
さて今回は、その彼の代表作と言ってもよい ' 砂の器 ' を取り上げてみました。
彼の朴訥な演技にも感銘を受けましたが、それと同時に映画後半部分の父と子の放浪シーン・・・。
主人公 和賀英良こと本浦秀夫(加藤剛) のピアノ演奏による協奏曲「宿命」。
そのコンサート会場での演奏がBGMとなり、日本の四季を背景に石川県から島根県までの親子の巡礼の回想です。
(何故、巡礼するに至ったのかは、ネタバレになるので伏せておきますが・・・。)
この間、回想シーンのセリフの音声はあえて消され、ただ「宿命」がBGMとして流れています。
唯一の音は、息子 秀夫が手に持つ巡礼の鐘の音・・・。
映像って凄いですよね~。
それだけで言わんとしている事が解ってしまうのですから・・・。
父と子の絆が痛いほど感じられ、何度観ても号泣モノです・・・。
未だ御覧になっていない方には、是非必見の一作ですよ。
最後に・・・
捜査報告を終えた後、秀夫の父 本浦千代吉(加藤嘉) と 三木謙一巡査(緒形拳)の長年に渡る手紙のやり取りを説明した今西栄太郎刑事(丹波哲郎)の頬に流れた涙は、台本には無かったそうです・・・。
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