7月6日から8日、SDCCは名護市東海岸を訪れました。
ダイバーの仲間3名を含む7名です。
今回のツアーの目的は2つ。まず現在、環境アセス
メント法を無視して強行されている「事前調査」が「調査」
どころか逆に環境を破壊している実態を、この目で確か
め記録することです。
そして東恩納琢磨さんの「海底貯蔵泡盛のオーナ
ーになって」という呼びかけに応えてオーナーをつ
のり、20本を大浦湾水深30mのポイントに沈めにいく
ことです。
7日朝9時30分に名護市瀬嵩の「じゅごんの里」に着。
すぐに海に出る用意をして、汀間港に向かいました。
汀間漁港で潜水機材を準備中
汀間港で待っていたのは「平和丸」。海底ボーリング
阻止行動の時から「阻止船」として活躍してきた船です。
今も「事前調査」阻止行動に連日出港しています。
船で待っていたヘリ基地反対協の大西照雄さんが「今日
は平和丸は調査にでます」と辺野古の本部に無線連絡して
います。
「事前調査」の中止に結びつくきちんとした記録をとる責
任を感じました。
船はまず辺野古沖にある「マナヌ岩」というポイントの
近くに進みます。「この下の棚(リーフが沖に向かって下
がっていくところ)の上に、着床板がある」と東恩納さん。
着床板(これは「サンゴ移植」のための技術でもあるそうです)
もぐると鉄筋4本のアンカーで海底に固定された着床板が
2台。藻に絡まれています。
近づくと鉄筋のアンカーによって砕かれた生きたサンゴの
破片がのこっています。
鉄筋のアンカーがサンゴを砕いています
しかもこの近くにあるサンゴはまだ幼く、産卵はまだしない
ことが判っています。産卵しないサンゴの近くに卵の着床板を
置き、さらにアンカーで幼いサンゴを砕くとは本末転倒です。
船を少しすすめると「今度は水中カメラがある」とのこと。
沖の深いところからリーフ内の浅瀬へ続く海底の切れ目を「クチ」
と呼びます。船の直下は「ジャングチ」と地域で名づけられた文
字通りジュゴンの通路です。海中に入ると通路のど真ん中に大き
なロボットのような「水中カメラ」が行く手を阻んでいます。
まったく「ジュゴンは通行禁止」ということです。
パッシブソナー(一台だけでいったい何をするつもりなのか・・・・)
さらに「クチ」をすすんで浅瀬になるところに「パッシブソナー」
が設置されています。これはジュゴンの鳴き声をキャッチして位置を
調べようというもの。しかし沖縄ジュゴンのように頭数が少ない場
合の有効性はまだ学問的にも未検討です。また1台では役にたたず、
200m以内にもう1台ないと、たとえ鳴き声がキャッチされてもジュゴ
ンの位置は特定できませんが、その範囲に別のソナーは設置されてい
ないとのことです。
「調査」の名にまったく値しない非科学性。しかも今回私たちが確認
したのは、すでに発見されたものだけです。設置位置は非公開であるた
め実際に設置された機器の一部です。
サンゴの破壊やジュゴンの追い出しなどの大規模な環境破壊が合計26
億円もの税金を投入して強行されています。
このような「事前調査」は直ちに中止させ、「方法書」をふまえた科
学的な環境アセスメントを実施させなければなりません。
汀間港へもどる途中、水深30mのポイントへ。準備した泡盛22本(2本は
「試飲」用!!)を沈めます。泡盛のケースをもって潜行していく東恩納
さんらダイバーの仲間の、泡がきらきら海中で光っているのが海面からゴ
ーグルでのぞいてもわかります。1年海底で寝かせるとまったく別物におい
しくなるのは「試飲」をした☆じゅごんは確認済み。
「1年後は別物間違いなし!!」
1年後も10年後も20年後も、この美しい海でジュゴンやサンゴや魚たちが生
き、おいしい泡盛がはぐくまれるよう、新基地建設を絶対にやめさせたいとあ
らためて感じました。
最後は「クマノミ城」に行きました。感動!!
☆じゅごん
PS.今回の台風に備えて、水中カメラなどは一旦撤去されたとの
ことです。これから台風シーズン。環境を破壊し、しかも
粗雑に設置された機器は、自然がきっとその「存在」を
ゆるしません。
ダイバーの仲間3名を含む7名です。
今回のツアーの目的は2つ。まず現在、環境アセス
メント法を無視して強行されている「事前調査」が「調査」
どころか逆に環境を破壊している実態を、この目で確か
め記録することです。
そして東恩納琢磨さんの「海底貯蔵泡盛のオーナ
ーになって」という呼びかけに応えてオーナーをつ
のり、20本を大浦湾水深30mのポイントに沈めにいく
ことです。
7日朝9時30分に名護市瀬嵩の「じゅごんの里」に着。
すぐに海に出る用意をして、汀間港に向かいました。
汀間漁港で潜水機材を準備中
汀間港で待っていたのは「平和丸」。海底ボーリング
阻止行動の時から「阻止船」として活躍してきた船です。
今も「事前調査」阻止行動に連日出港しています。
船で待っていたヘリ基地反対協の大西照雄さんが「今日
は平和丸は調査にでます」と辺野古の本部に無線連絡して
います。
「事前調査」の中止に結びつくきちんとした記録をとる責
任を感じました。
船はまず辺野古沖にある「マナヌ岩」というポイントの
近くに進みます。「この下の棚(リーフが沖に向かって下
がっていくところ)の上に、着床板がある」と東恩納さん。
着床板(これは「サンゴ移植」のための技術でもあるそうです)
もぐると鉄筋4本のアンカーで海底に固定された着床板が
2台。藻に絡まれています。
近づくと鉄筋のアンカーによって砕かれた生きたサンゴの
破片がのこっています。
鉄筋のアンカーがサンゴを砕いています
しかもこの近くにあるサンゴはまだ幼く、産卵はまだしない
ことが判っています。産卵しないサンゴの近くに卵の着床板を
置き、さらにアンカーで幼いサンゴを砕くとは本末転倒です。
船を少しすすめると「今度は水中カメラがある」とのこと。
沖の深いところからリーフ内の浅瀬へ続く海底の切れ目を「クチ」
と呼びます。船の直下は「ジャングチ」と地域で名づけられた文
字通りジュゴンの通路です。海中に入ると通路のど真ん中に大き
なロボットのような「水中カメラ」が行く手を阻んでいます。
まったく「ジュゴンは通行禁止」ということです。
パッシブソナー(一台だけでいったい何をするつもりなのか・・・・)
さらに「クチ」をすすんで浅瀬になるところに「パッシブソナー」
が設置されています。これはジュゴンの鳴き声をキャッチして位置を
調べようというもの。しかし沖縄ジュゴンのように頭数が少ない場
合の有効性はまだ学問的にも未検討です。また1台では役にたたず、
200m以内にもう1台ないと、たとえ鳴き声がキャッチされてもジュゴ
ンの位置は特定できませんが、その範囲に別のソナーは設置されてい
ないとのことです。
「調査」の名にまったく値しない非科学性。しかも今回私たちが確認
したのは、すでに発見されたものだけです。設置位置は非公開であるた
め実際に設置された機器の一部です。
サンゴの破壊やジュゴンの追い出しなどの大規模な環境破壊が合計26
億円もの税金を投入して強行されています。
このような「事前調査」は直ちに中止させ、「方法書」をふまえた科
学的な環境アセスメントを実施させなければなりません。
汀間港へもどる途中、水深30mのポイントへ。準備した泡盛22本(2本は
「試飲」用!!)を沈めます。泡盛のケースをもって潜行していく東恩納
さんらダイバーの仲間の、泡がきらきら海中で光っているのが海面からゴ
ーグルでのぞいてもわかります。1年海底で寝かせるとまったく別物におい
しくなるのは「試飲」をした☆じゅごんは確認済み。
「1年後は別物間違いなし!!」
1年後も10年後も20年後も、この美しい海でジュゴンやサンゴや魚たちが生
き、おいしい泡盛がはぐくまれるよう、新基地建設を絶対にやめさせたいとあ
らためて感じました。
最後は「クマノミ城」に行きました。感動!!
☆じゅごん
PS.今回の台風に備えて、水中カメラなどは一旦撤去されたとの
ことです。これから台風シーズン。環境を破壊し、しかも
粗雑に設置された機器は、自然がきっとその「存在」を
ゆるしません。