戯れ事 12/26 独り言

　ごくごく、普通の日常こそが、狂気を孕み、その萌芽を増殖させていくのだろう。その狂気に抗うものは、傷つき疲弊して病むことに。

　その狂気を、うちに潜ませて、折り合いをつけていくものは、あたかも、悪魔に諂い、賛美するが如く。周囲を睥睨し権力をその手に。

　では、吾の狂気は、いかようなるものであろうか。吾は、己の狂気をうちに秘めるも、それに抗うことも、それを糧にすることもできず。ただただ、恐れるも、それから逃げることすらできなかった。自信のない。気弱な存在でしかなかった。孤独の淵に立ちて、その深淵なるを見続けることしかできなかった。その淵から身を翻すことができず。孤独を噛み締めるのみだった。

　人は、時間に空間に己を彷徨わせることにより、流離人となる。

　吾は、心を内なる精神世界に流す。それを、吾は、内なる流離人と呼ぶ。故に、度すに能わず。

　幼き頃より、一人で、自然の中に佇み。風の音、せせらぎを聴く。あるいは、天を仰ぎて、雲が流れるのを観る。

　暑い夏は、木陰を探し、水の流れに身を浸し。

　寒い冬は、陽だまりを探し、北風を避けて一人座って。

　駄文を読んでいただき、ありがとうございます。

　イラストは、写真を、幻想的に変換しました。