Blog ☆ Kevin's Garden

ケビンの徒然草です。家族と友と音楽と。備忘録的な…モノです。

子離れ考…その②

2008年04月10日 | 成長

Jr.が会社から健康保険証をもらってきた。

それに伴って、私の健康保険の扶養家族から抜けなけりゃならない。

そりゃ当然ですよね。

しかしながら、いざ社会保険事務所に変更届と保険証を返却しに行った時は、なんだか寂しいものがありましたね…

保険証を渡す時は「あぁ、これで扶養家族でなくなっちゃう…」と。

社会人としての旅立ちを喜ぶのとはまた違う複雑な思いでした。

ちなみに、この様に最初から会社の社会保険に加入させてくれるケースというのは非常にラッキーなんです。

(障害者に関しては)社会保険は親の扶養で、という会社も散見されます。

ひどい所では、労働時間を短縮して雇用側の義務逃れをする会社もあるんですよ。信じ難いけど、これも現実です。

確かに会社側の社会保険料負担ってのも大きいですよ。私達の業界でもよく問題になります。

個人負担分と同額の金額を会社が出して納めなきゃならないんですから、確かにきついですよ。

ただ、それをちゃんと行なう事によって、企業も初めて社会的信用を得られるのではないでしょうかね。

などと考えていたら、まぁ贅沢な悩みなんでしょうけど。

でも寂しいじゃん!


子離れ考…

2008年04月01日 | 成長

ついにJr.の入社式。

社会への第1歩の記念すべき日です。

就労の経緯に関しては過去の日記にも書きましたが、→12/19本牧にある某財閥系企業の子会社の、自動車部品メーカーに「社員」として迎え入れてもらいました。

入社式にそなえて揃えておいた「コムサ」のスーツと靴。親バカですが、なかなかビシッとキマってます。

入社式は午後1時からだったので、自宅で早めの昼食を摂ってから出発。

私はといえば…自宅でカミさんがJr.を送り出したのを受けて、根岸駅で待ち受ける。

別にJr.は1人で全部大丈夫なんですが、会社の送迎バスがない時間帯の為、市営バスに乗って行かねばならず、万が一の為に出向いたんですよ。念の為。遅刻したら大変だし。

バスに乗ったのを見届けて別れる予定だったのですが…なんとなく一緒にバスに乗り込んでしまいまして。

会社の門の近くまでくっ付いて行ってしまいました(笑)

なんとなく離れ難くてね…

Jr.は元気に私に手を振って、守衛さんに挨拶して会社に入って行きました。

天気も良かったので近所の埠頭界隈をプラプラと散歩…

改めて、ひしひしと感じました。

あ~、今からJr.は、これからずっと社会的に独立した人間として生きていくんだな~

というか、生きていかなきゃならない訳だし、扶養家族でもなくなっちゃうんだな…とかね。

自分では覚悟が出来ていたと思っていたけど…全然ダメだなこりゃ。

と、思ってたら、ここはバスがない!陸の孤島だ!

次のバスまで57分(笑)


蕾~東京タワー

2008年01月28日 | 成長

先週、Jr.がお年玉でコブクロのCDを買ってきました。

昨年のレコード大賞を受賞した「蕾」が収録されてるアルバムです。「蕾」~5296

この「蕾」という曲、聴く度に涙腺を刺激されてしまいまして…

レコ大の時も紅白の時も、ちょいと鼻がツーンとしちゃいました。

いい曲であるのは勿論なんですが、他にも思い入れがありまして…

もともとは昨年のTVドラマ「東京タワー~僕とオカン。ときどきオトン」のテーマ曲だったんですね。

リリー・フランキーの自叙伝で、なかなかいい内容の作品でした。

本人はどうしようもないオッサンですが(笑)

主演のもこみち君も普段のイケメンぶりでなく、ちょいダサキャラだったのもおじさんには好感が持てました(笑)

さて、その最終回を観ていた時の事。

一緒に観ていたJr.が鼻をすすってる。なんと泣いていたんですね。

それって、普通といえば普通なんですが、Jr.の場合は…

もともと、状況の認識という事が不得手なんですね。

つまり、ドラマ等で例えば悲しいシーンが出てきても、何故みんなが悲しんでいるのか、泣いているのかがよく理解出来ない。人の感情の機微がよく掴めない。

「なんであの人達泣いてるの?悲しい?」

少し前までは、ドラマの中で泣いてる人の顔がおかしくて笑ってしまったり、なんて事もありました。

その彼がドラマに感情移入して泣いている…!

いつの間にか、メンタル面で大きく成長していたJr.の姿を見てこみ上げて来るものがありました。

このドラマがJr.の心の成長の糧になってくれたんですね。

そして、ドラマ全般を支えていたのが、主題歌の「蕾」だったんです。

ちなみに映画版(オダギリジョー主演)は観てないのですが、音楽が福山マサジ(笑)なんでどうなんでしょう…


11月です。

2007年11月01日 | 成長

Jr.は今、学校の紹介で本牧の海寄りにある自動車部品メーカーに実習に行ってます。

ここで、うまく折り合いがつけば、そのまま来春から就業する仕組みになっています。

私も会社の方と面談をしましたが、障害者に対する会社の姿勢といい、管理職の方々のしっかりした考え方といい、非常に良い職場でした。うまく話がまとまって欲しいと思います。

会社はJRの根岸駅から送迎バスで10分ほど。本牧市民公園の近くです。場所もいい。

根岸といえば、Jr.にも因縁浅からぬものがありまして。

Jr.が生まれた時の話は前にも書いた事がありますが、彼は重大な先天性疾患を持っていました。⇒2006年11月11日の日記

横隔膜ヘルニアといい、内臓の位置がゴチャゴチャになっていました。

家の近所の産婦人科の先生が様子がおかしいと判断し、先生の後輩が勤務する根岸の日赤病院に搬送。そこでの診断で横隔膜ヘルニアが判明。すぐに県立こども医療センターに転送。緊急手術。

この時の先生方の迅速な判断と素晴らしいリレーがなければ、今このようなブログも書いてはいられなかったと思います。

まさに、根岸という場所は、Jr.の命の中継点だった訳です。

さて、その根岸日赤病院ですが、2年ほど前に本牧に移転しました。Imgp0435

これも奇遇な事に横浜マラソンのコース上なんですね。

あれから18年、Jr.の命を救ってくれた先生方がまだ在籍しているかは判らないのですが、あの時の瀕死の赤ちゃんが、こんなにたくましく走り抜ける姿を見て頂けたらと思います。

http://www.yokohamamarathon.jp/a-course.html

11月11日(日)、支えてくださった方々に走りを捧げます。


Jr.の誕生日(ちと長いぞ)

2007年09月04日 | 成長

9月4日。今日はJr.の誕生日。

18年前の今日の事は2006年11月11日の日記に詳しく書いてあります。

九死に一生を得たJr.ですが、実は2才の検診の頃、重い宣告を受けました。

外科的な先天性障害とは全く別に…

軽度ではあるが、知的障害がある。

自閉症であるかLD(学習障害)であるかは成長の様子を見ないと現段階では判断出来ない。

いずれにせよ、ある程度成長した時点で周りの子達とは違った道を歩まねばならないだろう。

という内容でした。

普通ならここで頭の中が真っ白に…というところなんでしょうが、自分でも意外なほど、その事実をすんなり受け入れる事が出来ました。

出生前後から幾多の試練を乗り越えて来て、「次はなんじゃ?驚かんぞ!」という気持ちもあったのかも知れませんが、それよりも頭を過ぎったのは『選ばれし子』という言葉でした。

なんやら宗教めいた言葉ではあります。

確かに当時ドタちゃんが通っていた幼稚園で定期的に講演をしていた牧師さんの言葉に影響は受けましたが。

筋ジストロフィーの少年の詩「僕ならきっと・・・」

そう、神様は誰かが受け入れなければならない試練、乗り越えなければならない試練を、新たに生まれて来る子供達に振り分けなきゃならない。(どうも神様にもノルマがあるらしい)

そして、わがJr.がそれに該当したんだと。

そう、「君ならきっと乗り越えられる。」と。

Jr.は「自閉症」と診断されました。

軽度ではありますが、知的障害があります。

軽度といっても、障害は障害です。いわゆる健常者とは違う訳です。

見た目やちょっと会話しただけでは判りません。

Jr.に会った事のある人は皆、異口同音に

「え~っ、全然判らないですよ!」

実はそれが一番難儀なところなんですが・・・

だからこそ、家族が一丸になってフォローしているのです。

カミさんは、それこそ命がけでJr.を育て上げました。

私がサラリーマン時代には、それこそ1人で戦ってくれました。

ここでしか言いませんが、感謝してます…

そして、周りの方々に支えられてここまで立派に育てる事が出来ました。

まだまだ知的障害のある人達にとって住みやすいとは言い難い社会ですが、一人でも理解のある人を増やし、Jr.やその仲間達が安心して暮らしていける世の中にしていきたいと思っています。

Img_9729 ベイクォーターの横浜BBQにてパーティーですど。

夜風が気持ちいいし、眺めもいいし。Img_9733

誕生日の人はケーキ持ち込み可。いいでしょ

詳細はこちら↓↓↓

http://www.yokohama-bayquarter.com/floor/shops/rest.php?id=000050