阪神淡路大震災の直前まで神戸に住んでいた。
というお話を前にした事がありますが、わずか1年余りの期間にもかかわらず、なかなか強烈な経験の日々でした。
10年以上も前の事なのに、つい昨日の事の様に鮮明なのは…
家族は学校の関係で、私だけ2週間ばかり単身赴任したのです。
まず、電灯関連とガス器具だなってんで明石のダイエーで買い揃えたのです。
で、ガス屋さんが元栓を開栓するってんで待ってたら…
「鈴木さんでっか?」
いきなり台所の小窓からオバちゃんの声!
見てみると、明石家さんまちゃんのキャラ「あみだババァ」そっくりのオバちゃんが立ってるではないですか!
「ガスの開栓に来ましたんですわ。ほな、失礼。」
うひゃー、キャラ濃すぎ!ほんとにいるんだこういう人、てか関西すごい…
一通り作業が終わって、
「お客さん、どこから来はったんですか?」
「え…横浜っすけど。」
「うひゃー、おとろしー!」な、な、な、何がですか?
わたしゃあんたの方が「おとろしい」よ。
新しく揃えたガステーブルをいじくりまわす。
「ここをポンと押すと、あら、火がついて、またポンと押すと、ひゃー、消えた!こりゃすごいわ。」
やおら私の方に振り返って、
「お客さん、これ、ポンポン式いいましてな、奥さんごっつ喜びますわ!」ってあんた、今、名前作ったでしょ!
てか初めて見たんじゃないの!
「あかんあかん、オニイチャンに怒られるわ…」と言いながらセカセカ帰って行きましたが。
初日からカウンターパンチ食らっちゃいました。
それまでは関西弁はお笑いでしか聞いた事がなかったとはいえ、強烈な印象でございました。
ちなみに、向こうを引き揚げて来る時に、今度はカミさんがこのオバちゃんの洗礼を受けたそうです。