さよなら、Ｋさん…

「便りがないのは達者な証拠…」

そんなのは、こっちの勝手な思い込みであって…

それで、結果的に悲しい思いをしてしまった経験は何度となくある。

そうか、Ｋさんとは、もう１０年近く会ってなかったんだな。

久し振りに見た先輩は、長い戦いの末にようやく休みに着いた…
そんな様子で棺で眠っていた。

先週、訃報に接するまでは何も知らなかった。

学生時代から一緒にブルーグラスバンドをやっていた。
２０代半ばくらいまでかな。
本当に楽しかった。

３０代の頃、重い病気で倒れたのは知っていた。

その後、久々に箱根のフェスで再開した。
「マンドリンが１番のリハビリだな、やっぱり。」
奥様や成長したお嬢様達と、昔話で盛上がった。
完全に復活。その時は皆、そう感じたと思う。

それから…どんどん悪くなっていたのは知らなかった。

ここ数年は寝たきりの状態だったそうだ。

きっとまた、一緒に演れるんだろうと勝手に思っていた自分が
悔しい。

亡くなる前日、ＴＶで「のど自慢」を観ていたら、岐阜県から
の中継だった。
ああ、岐阜のフェス、行ったな。ハタチの頃だな。
楽しかったな。
偶然にもＫさんの事を思い出していた。

何かを送ってくれた訳ではないんだろうけど…

少しだけ、人の縁（えにし）について考えてみる。

合掌。


（写真は３３年前の宝塚のものかな。NewDoeさんのブログから勝手に拝借しました。

すみません。）